ずっと考えていた
何故オーディオは上手く良い音に鳴らないのかを、先ずは市販品のスピーカーシステムを使っているからです、市販品はやはり利益を上げる為端子やネットワークの部品が貧弱です、私には経験があるたくさんの場数を踏んできた、簡単に話そう、ネットワークよりやはりマルチは色々な意味で調整がし易く優れている、そしてデジタルでなくアナログの良さを心底理解すること、別にアンプにハイパワーは必要ない、アンプとの相性などはなっからない、50ワットもあれば充分です、出力よりむしろ音の質の方が大切、そして真空管でなくとも良い音は聴ける、最近流行っているようであるが、真空管を見ているだけで温かい気持ちになり落ち着く、その気持ちも解らないではないが、何故真空管が製造されなくなったのか考えてみたら分かる。
ハイパワーの方が駆動力があると大抵の方は思っているがそれは全くの勘違いである、そんな事よりスピーカーシステムの能率が問題である、能率が低いスピーカーシステムは効率が悪い、そしてある程度の音質を得るためにはスリーウェイがベストと思われます。
しかし、三つのユニットで左右合計で六つである、実際マルチでも帯域バランスをとるのに三つのユニットでもクロスさせる減衰率や周波数の設定や能率合わせでかなり苦労するものです。
ウーハーを絞らずその能率を基準とし、ドライバーとツィーターの能率を合わせるのが一般的です、そして左右の数値はチャンネルデバイダーで同じく揃え、後は左右のセッティングで合わせる、しかしこれが上手く正しくセッティング出来ないためなかなか難しいがこれはセンスが噛んでくる。
二本のスピーカーのセッティングは位相や帯域バランスにまで影響する、しかし基準としたセッティング方法が誰も分からないためみなさん苦労する訳です、壁からの距離を正確に測ってみてもそれは単に見た目が揃っただけ、やはり耳で聴いて判断するのが正しいセッティング方法なのです、しかしそれがとても難しく、貴方がリスニングポイントで聴いていて他の方にスピーカーを少しずつ動かしてもらうなどして決めるのが一般的です。
そしてやれアンプが悪いとかスピーカーとの相性等と勘違いし永遠彷徨ってしまう事になるのです、一番良くないのは個人の考えで左右の能率を微妙に変える事です。
『本当に貴方はそんな微妙な差を分かるのか?』そう言いたい、こう思ってはいないだろうか、上の帯域を絞る事で低域が際立つのではないかと、そんな事はありません総ての帯域が正しく繋がらないと独特な帯域バランスになり鳴らないソフトが増えて独特な鳴り方になってしまいます。
私はこの様なシステムを随分なおしてきたものです、よくこう言われます『何で貴方のスピーカーシステムはこの様に帯域バランスが整いJBL4560BKとは思えないくらい鳴るのだろうか』と、実はその答えは簡単なのです。
私は独特な事をしていないからです、総てがウーハーの能率を軸として101デシベルで揃えているからです、そしてプリアンプパワーアンプチャンネルデバイダーも一つのメーカーで揃えているからです、それまでの私の聴き方が偏っていたため、完成した時は物足りなさを感じましたが聴いてる内にこれが整った帯域バランスなのだと気が付いたのです。
今ではどんなにチャンネルデバイダーで触ってみても一点しかありません、僅かにどこかのレベル調整やクロスの周波数をほんの0.5デシベル上げたり下げたりするだけで総てが崩れてしまうのです。
そして何故ボックスがJBL4560BKでウーハーが130Aで800ヘルツで繋げてるのか、何故JBLLE85なのか下を800ヘルツでローカットして上を8000ヘルツでハイカットしているのか、何故ハイにtechnics EAS-9HH42を8000ヘルツでローカットさせているのかです。
そして何故私がエール音響のツィーターを手放したのか、何故2インチドライバーでなく1インチのドライバーを使っているのか、何故JBLオリジナルダイアフラムをラジアンのへら絞りダイアフラムに交換したのか、何故ホーンにコーラルのAH-500を選んだのか、何故technicsのツィーターEAS-9HH42を選んだのか、よく考えみると分かる筈なのです、それらを正しく理解して欲しいのです。
そして何故五~六年かけて帯域バランスをとったのか、一番ききやすいところを探りたかったからです、たくさんのユニットの中からそれらを間違いなく選択出来る経験も必要になります。
帯域バランスのとれた後、私はそれでも飽き足らずエネルギーロスを徹底的に減らしたのです、すると今の音質になりました、鳴るにも鳴らないのにも必ず理由があります。
鳴った音が総ての私にとってとても必要な事だったのです、なので何を使ったらこうなった、そればかり考えてる方々には多分私のオーディオは理解できないと思います。
根本からそれらを理解できた時に私の声はみなさんに届くのだと思います、私が作っているオーディオケーブルも同じ事が言えます、音のいいケーブルを求めるのでなく、機材が鳴らした音楽信号をロスなく次の機材へ届けるのがウエスタンスピリッツの求めた絹巻ケーブルなのです。
なので上手く鳴っていないシステムを鳴らす為のケーブルとは意味が違うのです、鳴っていないシステムを鳴らすケーブル等何処にもない、このブログを通して私はそれを言いたいのです。
先ずは貴方のシステムが本当に鳴っているのか?本当に貴方はオーディオを理解出来ているのか?しかしそれはなかなか広く簡単に文章にならないのがオーディオであり、そこが悩ましい事なのです。
先ずはウエスタンスピリッツでソフトをご持参になり先入観を持たずに聴いていただきたいが、今は新型コロナでなかなかそれも難しいですね。
オーディオに相性等ない、一番必要なのはその質であり、それらを如何に正しく引き出してあげる事が出来るかであり、何を使っているかはあまり問題になりません。
それらを心底理解出来た時オーディオは貴方に至福の時をくれるでしょう。