最近ケーブルを作り始めた
やっと体調が戻って来たのと、たくさん作っておいたケーブルが底をついて来たからである、そして今回完成させたリッツ線を、ずっと毎日聴いてきて、ふと思った事があったからである。
しかし今年の夏はとても暑い、ケーブルは完成間近でした、健康を気遣い頑張って来たのですが、張り切り過ぎたのかあまりの暑さに遂にバテてしまいました、今は回復しましたがこれからも気を付けたいと思います、ウエスタンスピリッツのケーブル作りは大変なのです。
話しは戻ります、やはりケーブルは魔物でありずっと変化し続けるものである、なのでネットで書かれている『エージングは必要ない』この文章に警鐘を鳴らしたい。
エージングが必要ないと仰る方の耳と鳴らしてるシステムは、どのようなシステムでどのような音を鳴らしているのだろうか?
正直呆れる、そんな方がプロなのだと言うから尚更笑えるのです、ケーブルはその被膜やエージングで確実に音は変わります、またその長さで音は大きく変化します、かといって短い方が有利と考えるのもまた考えものです。
今回その変化の大切さをつくづく思い知りました、スミチューブの長さや被膜の素材や半田の質やその技術の差は確実に音に出ます。
そしてその差はハッキリ計測値になっても出て来ます、その差を耳でも分からなければなりません、しかし余程真剣に聴かないと区別出来ない程の差に感じますが、その僅かに感じる差が実はとても大きいのです。
それを理解出来ないでやれウエスタンだビンテージだと言われても、私は納得出来ません、今ネットオークションに出品されてる殆どは総て私が使ってきました、しかしその総ては私のシステムにもう繋がっていないのが答えだと思います。
外れて行ったものは良くないから外れて行ったのです、オークションの説明文には『これしかない!』かのような事が強く書かれています、実際使ってみた私には『違うんだけどな…』と思ってしまうのです。
そしてこれまでの様々な素材との神がかり的な出会いを思いました、その出会いとは正に針の穴に糸を通すようなものでした、間違いのない音を鳴らすために総て必要なものばかりです、ケーブル製作ははじめから終わりまで総てが気を抜けません、製作の中で何か一つでも妥協するとウエスタンスピリッツのケーブルではなくなります。
今回は注文が来ていました、まだ一度もお会いしたことのないお客様の事を勝手に想像し願って作っております、それがお金をいただく事だと思っております、『なんでウエスタンスピリッツなんてあんな訳の分からないケーブル使ってんの?』買われたお客様がこう言われないために。
私は真実を書き続けます、しかし総ての方にその素晴らしさをお伝えする事は不可能に感じているのも確かです。