私はプロなのでケーブルを作るにあたり行いましたが正直お薦めしたくありません、トーンアームの入り口つまりヘッドシェルと繋がる端子はバネがついており、ベイクが半田をするときに溶けてバネが利かなくなったり、半田がとても困難で半田の不良も多いところです。

古くなったトーンアームの内部配線を取り替えたくなるなる気持ちも分かりますが、普通の方にはまず無理です、お金を支払い専門業者に任せた方が良いです、よく勘違いされた方に依頼を受けますが当社はトーンアームの内部配線交換はやりません。

大変だからです、実際やってみるとご理解いただけます、アンプやCDP等の修理や改造とはレベルの違う技術が要求されます、ただテスターで計り導通があればそれがオーケー、そんなに簡単なものではありません。

みなさんトーンアームを駄目にされています、とてもではありませんが素人の方に出来るとは私には思えません、私は自分で作った色々な道具がありますので出来ますが、普通の感性ではその道具すら作れないでしょう。

トーンアームの内部配線交換は順序がありそのとおりに行わないと出来ません、行う前にトーンアームをよく観察しどの様な仕組みになっているのか熟知しなければなりません、後から気付いても出来ないのがトーンアームです。

そして良くあるミスですが、アースの線がパイプの中で抜けてしまった時です、トーンアームの内部配線はパイプの中を通っています、そのアースの線が抜けてしまったらもう直すのは更に困難です、中は見えないからです、作業を急ぐあまり考えないでアース線を引き抜いてしまったらもう大変な事になるのです。

確かにトーンアームの内部配線交換はとても利きますがやめておいた方が良いです、機種によってその手順は違います、そして絶対に触ってはいけないところも多々あります、入り口の半田が上手くいったところで今度はその内部配線を直角に曲げてトーンアームから小さな穴を通し軸受けに遠さなければなりません、しかもその先の端子までケーブルが楽にストレスなく届かなければなりません。

貴方に出来ますか？出来ないですよね、その直角に曲がったケーブルはアームの中で完全にストレスフリーにゆったりさせなければなりません、こんな事をやっていては自分の仕事に支障をきたしますのでウエスタンスピリッツはやらないのです。

ウエスタンスピリッツはケーブル屋です、トーンアームの修理屋さんではありません『よくそんなお願いが出来るな』そう思い引いています、世の中なんでもありではありません、もっと常識をもってほしいです。

もしもトーンアームの内部配線交換が出来たとして、貴方はピカ一にそのトーンアームを調整出来ますか？と言う事になります。

たくさんのシステムを見て聴いてきましたがまともにトーンアームを調整されたシステムはどこにもありませんでした、SAECだSMEだ以前の酷い音になっていました。

調整してあげると『アナログってこんなに凄いの？』と言われますがアナログを使いこなした私には当たり前の事なのです。

だからアナログが良いと何度も書いて来たのです、その話を熟知して理解してないのは他ならぬ貴方ではないでしょうか?

アナログとは実に美音を鳴らすのです、話しは変わりますが『過去を振り返ってもそこには何にもない』と話した会社経営者がいますが、とんでもない考えです、過去があるから今があるのです、私はその様な経営者の元で仕事は出来ません。

オーディオとは過去からの伝承でありそれを怠った会社から消えて行く、そう思います、経営とは新たな時代にあった考えも必要でしょうがオーディオは違うのです。

トーンアームの内部配線交換のブログを読まれてる方が多いですが、先ず普通の方には絶対に無理です。