B&Wと我がJBLとの比較をして感じた事
先ずはB&W、メーカー製品ですから、全体的なバランスが整っている。
それに対し、私のJBLは正直バランスがまだまだだと言わざるを得ない。
では、どこがそんなに違うのか?
聞いてすぐに分かるのは、各ユニットの繋がりです、特に私のJBLは高域(ツィーター)が.明らかにハイの、のびが足りません、これはツィーターの品位の問題ではありません、多分ドライバーのクロスと被った周波数がそれ以上の高い周波数をマスキングしてしまっていると感じます、更にドライバーの能率が少し高すぎる、これはLE-85の特製でインピーダンスの暴れが原因かも知れない、と比べて感じました。
しかし、低域はJBLの方が圧倒的に下までのびて、耳に絡まず(ボンボンしない)引き締まり、低いところまで勢いよく出てはいるが、私が気に入っている、川口で鳴っているTADの低域にはまだまだかなわないと思いました。
箱を鳴らさない現代のスピーカーB&Wの音、上記した川口のTADも箱は鳴りません、それに比べ箱を鳴らすJBL4560BKの音、コンセプトはかなり違います。
やはりネットワークとセッティングが大切、それと、カートリッヂの針圧で鳴り方はコロコロ変わります、ケーブルでも鳴り方は全く変わります、これは個人的な考えですが、どんなスピーカーシステムも時や時代を越えて、鳴りきってしまえば、多分似たような音になると思います。
だだ、その途中経過が違うだけなのではないでしょうか?どんなに優れていても、所詮は、たいしてかわらないスピーカーの動作原理です。
経験を通して私はこう思います、優れたシステムの音にはある共通点が存在する事です。
これは私の主観ですが、そのどれもが、スケールが大きく、音像が小さく、奥や左右に広がりがあり、うるさくなく艶があり、滑らかで、各楽器の分離が良く勢いがある事です、そして二本のスピーカーから音は聞こえて来ません、これはセッティングと部屋をおいて他にはないと思います。
そして、正に嘘臭くない楽器の音がするのです。
例えば全く同じシステムでも、部屋や置き方によっても、全く違う鳴り方をします。
この言い方は個人的にはあまり好きではないですが、オーディオは部屋で殆ど決まってしまうようです。
部屋が良くてセッティングや他のところが電気的にしっかりしていれば、オーディオは鳴ったも同然と思います。
私らしくない安直な言い方な気もしますが、どんなにあがいても部屋がそのレベルに達していないと、良い音は鳴りません。
しかし、今の私のようにそこそこ迄は努力で何とかなります。
しかし、もう限界が来たようです。
JBL4560BKは6畳ではかなり厳しい。
色々なお宅にお邪魔し聞いて、優れていればその鳴り方を別の方向から取り入れ、鬼の様に頑張ってきた結果、この結論になりました、そんなのはじめから決まり切っている?そうではありません、そこを飛び越え更にその上がある事を知ってしまった今、この結論に至りました。
後は部屋です。
今度はそれを作る動きをします、部屋が完成して、そこからが第二のスタートになります。
B&WとJBLと言うより私は、何でもそれなりに鳴らせる自信が芽生えて来ました。
それらをこのブログで、文章でお伝えすることは出来ませんが、オーディオの音を良くするパターンが私にはやっと見えて来ました。
それは、何処のスピーカーには何処のアンプで鳴らすと相性が良いとか、そんな簡単なものではありません、まともな音とはどんな音なのか、何処をどうすればそうなるのかを、自分の中でしっかり理解しそれを消化吸収しなければなりません。
しかし、それは至難の技でした、話すのは簡単ですが、第一に適格な言葉にはならないからです、しかし、決定したはずのその答えすら、こちらも進歩して変わってゆきます。
何でもそうですが、はじめから総てを理解することは出来ないのです、努力と経験とセンスが必要になります、それと人間誰しも、自分の知らない世界があります、たくさんのものを謙虚に見聞きされた人にかなう筈がありません、私もこれから、まだまだ変化していきたいです。
今回、両者の鳴り方を試聴し、トータルで聞き分け、その鳴り方を理解解析するのはとても難しい事なのです。
違うと言うのは誰でも分かると思います、しかしそれを解析して真実を見極め、対策を講じる事は至難の技なのです。
良い音を鳴らしている人達の一つだけ共通点を挙げると、オーディオ機材の下に、ブチルゴム等の柔らかなものを敷いたり張り付けたりしてないのです、でも知り合いのTADの名人は、どちらかと言うと鳴きを止める為に色んな事をしています、でも凄い低音が出ているのも事実なのです。