LCネットワーク配線、その結果
JR総武線船橋で、お昼の12:00に待ち合わせた。それにしても一つ一つの部品は大した重さはないと思ったが、総てをパッキンでくるみ、エコバックに入れて肩からかけると物凄い重量である。軽く12kgはあるな。
特にウーハーに繋がる1.6mhの銅箔空芯コイルはとても重たい。年の暮れなので商品が間に合わず、急遽ウエスタンスピリッツのコイルを外して持ってきた。
先ずは仕事の前に、お客様と中華で腹ごしらえをした。しかし味は、仕事で頭がいっぱいになっていて、覚えていない、量が多かったのだけ、頭に残った。早くネットワークを繋ぎたかった。
艶のある綺麗で潤った元気な音になる筈である。
私はプロである、まあまあのものなどは、はなっから納める気はない。お客様の音を極上にして差し上げるためだけに動いている。音は凄く良くなって当たり前である。
ある意味、とても厳しい仕事であるが、そこがこの仕事のたまらない魅力でもある。お客様が聞いて、以前と比べ、良いか悪いか、ただそれだけである。多分、音は激変すると思う。
何か以前と違うな、私はその程度の仕事で満足できるタイプの人間ではない。やるなら徹底的にである。来年リッツ線ケーブルを繋ぐと、更にもっと音が激変するのである。ケーブルで音が変わらない?とんでもない勘違いである、ヘボなケーブルとシステムだから変わらないのである。
考えるだけで、何だか毎日ワクワクする。さて肝心な結果はどうなるだろうか、総てはこの日の為に。
自分で話すのも馬鹿みたいな話だが、総て繋いで聞いた時、目から鱗の音だった。
渇いて艶のなかった音は潤い、力のある広がった弾力のある音になった。奥行きも申し分ない。
いつもはお客様が口癖の「何これ?」が今日の私の口癖になってしまった。お客様は凄い!!凄い!!の連続だった。
余分な体脂肪のとれた、とてつもない音が簡単に出てしまった、しかしツィーターのレベルが高いのか、私には、少し明るく聞こえた、改善の余地あり。
そして忙しい中、車で送っていただき、帰ってきた。そしてコイルの外れたウーハーをダイレクトに繋いだウーハーで聞いてみた。
お客様に聞いてみる?と伺ったが、やはり聞いていただかなくて良かった。これを今聞いたら、せっかくの元気がなくなってしまう。
やはりウエスタンスピリッツの音は鳴り方が別格、規格外である。
低い音まで骨格があり、太く低い音が何倍も軽く強い。ネットワークも、ノイズカットトランスも、システムも、ほぼ同じである。
となると、残る差はやはりズバリ、リッツ線ケーブルであり、電源やスピーカー総てのケーブルである。
しかしなぜだろう、コイルを入れても入れなくてもウエスタンスピリッツでは、そんなに大差はないように思う。
JBL4560Bは再生可能周波数が800Hz以下となっている。ボックスの影響で800Hz以上は自然減衰してるのだろうか。
少しドライバーの下の音階と被っている気もしなくはないが、素直で、ある意味、附帯音がない聞きやすい低音である。
でもこれが何かのヒントになったのは間違いないが、何か美味しいところがなくなって感じる。サッパリし過ぎている、やはりコイルは入れた方が良い。全体のバランスが崩壊した。
話しは戻るが、やはりネットワークはしっかり出来れば、経年変化を起こしたオリジナル3110より遥かに音は良かった。
それは、お客様の喜んだお顔や態度で分かる。オーディオを仕事にして本当に良かった。
ウエスタンスピリッツ2013年、今年最後の大仕事、LCネットワークは大成功だった!!
疲れた…少しゆったり遊ぼう。
オーディオ、最高!