新年の試聴
つぶさにCDを聞いていると、どうにも音が気に入らない。去年色々附帯音を減らそうと努力した何処かがおかしい。
そして久しぶりでアナログに針を落としてみた、やはり比較にならなかった。しっかり調整されたアナログの音は、特に高域が突き抜けていて全体的に歪みを感じない。
今年は心機一転少しずつユニットを変えてみようと思った。先ずはドライバーのダイアフラムを少ししたら元のラジアンのノーマルにリセットしてみる。後ろの蓋の裏に施したものを総て外し、元のニードルフェルトに戻してみる。
そして改造してしまったウーハーを外し、新たにしてみるつもりでいる。今は安い革の様に黒く光っていて神秘性もなく、汚くて何とも音質も音色が変わり気に入らない。
チークのリブもカッコ悪い、音質も変わってしまった様だ、私のやり方が悪かったのか、何かがおかしい。
やはり改造はあまり極端にやってはいけないのだと感じる。駄目になってしまった様である。
人伝に聞いたとしても、行った責任は己にある。そして丁寧に行ったつもりだが、私には腕がなかったのかも知れないと、大いに反省している。
どんなに後付けで最後のスピーカーであがいても、やはり音は入り口に近い程、差が顕著に表れる様である。
その場しのぎの付け焼き刃的なやり方では、綺麗には出来ず汚いし精度が出ない、と、分かっていた筈なのに。やはり改造は改造であり、結局、元に戻る事になってしまう。
ここまで走り続けて来たのだ、今年から2016年までは、今までやって来た事を一旦、総てリセットする年になると思う。しかしこれは必要な事であり、後退するのではない。
ウーハーも度重なる実験でリード線も短くなり、駄目になっただろう。それは何故か?ウエスタンスピリッツはウーハーのリード線を端子から外し、直に、リード線とスピーカーケーブルを半田して留めているからである。
ずっと使ってきたJBL130Aであるが、ボックスも含め、捨てはしないが、他のものに変えてみたくなった。どうしても最低音が鳴らないからである。そして、一度原点に帰ってみたくなった。
いつかこの日が来ると思っていたが、思っていたより早かった。
先ずは、改造なしのオリジナルの状態でしっかり鳴らせないと、これより先へは進めないと思った。
やはり何と言っても、オリジナルの方がかっこいい。
そして、ウエスタンスピリッツは今まで剥離出来なかった、リッツ線のポリウレタン被膜を剥離出来る剥離剤を見つける事が出来た。
今まで、半田の熱で溶かして導通させる事が、素線を酸化させ、音質劣化を起こしていた。新たに見つけた剥離剤を使いリッツ線ケーブルを含め、四種類のタイプの製作に入った。
音質はお客様のご試聴で優れている事がもう分かっている、こうご期待。