オーディオは部屋が大切
これだけはどうにもならない、いくら良いものを使っても、部屋がしっかりしていなければ、オーディオは美音を鳴らす事はないのである。
力のある端正な音を再生するにはやはり部屋が大切である、しかし経済的な問題や、家を建てるビルダーのご理解もあり、なかなか理想の部屋は出来ない。
我が家もそうでした、ビルダーが音楽や音を理解してないので、防音や換気などはしっかりしているが、床の材質や壁や天井の響きをご理解願えないのである。
とにかく作る部屋の事しか考えていない、設置するオーディオ機材の大きさや重さ、自分がどの様な人物なのかそれが上手く伝わらないのである。
オーディオと話すだけで、遊びと考えられ軽くみられてしまうのである。
我が家の床材は分厚いがベニア板である、その下には沢山のはりがあるので、がっちりしているものの、少しの間現場に行けなかった僅かの間に、その床は出来上がってしまったのである。
その上には業務用サンゲツの分厚くしっかりしたカーペットを敷くから、音響的には問題はないとの事、正直ガッカリした。
しかし部屋が出来上がったとき、どんなに家内が飛び跳ねてみても、音は階下には漏れなかった。
それもあるので、我が家は特にスピーカーやラックの下を、分厚い赤タモの集成材(ニレ)を重ね張り合わせ敷いて、床を補強したのである。
しかし私は運良く人生最後に念願の戸建てを手に入れる事が出来た、それだけで幸せな事なのだが、オーディオへの飽くなき追求はとどまる事はない。
オーディオルームとは楽器のような作りになっていなければならない、ビルダーは能楽堂や歌舞伎座など、どの様に客席へ音が届くのか、色々勉強してもらいたいと思う。
なので建てるこちらのセンスも必要になって来る。
人生最後のオーディオルーム、失敗しない事を願います。
因みに洋室の床はカーペットなどで吸音した方が定在波を減らす事が出来る。
しかしどんなに完璧な部屋を作ってもそれだけでオーディオは上手くならない、五年経ちやっと鳴りだした、そんな感じである。