カートリッヂは毎日慣らしが必要
カートリッヂもやはりオーディオであるため、確かに初期性能を引き出すための慣らしは確かに必要である。
しかしウエタンスピリッツでは毎日、慣らしが必要である、特に鳴らし初めは音が団子になりうるさい、音が中域に集まり解れない。
レコードの片面位聞いてると団子のように絡まった音は次第にほぐれてきて、B面の演奏が終わった頃から、かければかける程、音が良くなってくる。
しかしこの差を聴けないシステムが殆どである、もしくは私には強く感じるが、システムをご所有の方はあまり気付いていない方が多い。
私が複数のアームやターンテーブルを使用しない一つの理由でもある。
以前は二台のターンテーブルを所有していて、色々な年代のソフトや、色々なカートリッヂを聴きたかったので所有していたが、結局たいしたレコードも所有していなかった。
なのでその頃からハイファイの方向になり、聴くのは何時も気に入った一台となった。
しかし、最近レスターヤングや若かりし頃のズートシムズや、カウントベイシーの貴重な盤が、詳しい方のおかげで集まって来た。
そしてレコードをお世話になってる方は、かなり有名な方でオーディオにとてもこだわりを持たれている、しかし普通の方ではなかった、私とは経験値も全く違う音楽モンスターである。
その方はターンテーブルもトーンアームも、驚くほど、たくさん所有され、その総てが絶妙な組み合わせと間違いのない調整をもって鳴らされている。
その音総てに私は正直驚いた、しかしオンリーワンの大切さを私は過去に身にしみて経験している。
私にはもうそのようなお金も時間もない、羨ましいがこの部屋では自ずと限界が見えている。
ならば私はこの部屋で、今のシステムで最大限鳴らそうと決めた、そこで何時も感じているカートリッヂの慣らしを書いてみたのである。
上手く鳴らない状態で、そのまま何年何十年鳴らそうとも、音は永久にそのままで、何の進歩もない。
音を良くするとは何かを取り換える事ではなく、間違いのない方向へシステムを導く事である。
ひたすら鳴らそうとする事で、何をどうすればどうなる、不思議とパターンのようなものが見えてくる。
一番はその差に気がつくほど、耳とシステムの音が敏感になっているかどうかであると思う。
毎日レコードを聴いてるなら、鳴らし始めと時間経過の差に気がついて欲しい。
皆さんは何をどう使えば音はどう変わるの?それが聞きたいのでしょうが、しかしお答えしかねる、それはなぜか?環境によって同じものでも全く違う答えになるからです。
オーディオとはそんなに簡単なものではない、生業にした私は何時もそう思ってしまう。