工具屋さんが減った
最近秋葉原から工具屋さんが減った、細かく温度調節の出来る半田ゴテや、失敗した半田を吸引出来るものなど、便利なものがたくさん販売されていた。
酸化したコテ先や必要なフィルター等の交換部品を調達しようと、購入した秋葉原のお店へ行ってみた。
すると「お店がない」困ったものです、ただ店がなくなってるだけで、移転先も書いてない、もう他のお店になっていた。
多分やめたのだろう、ネットで調べても出て来ない、ネジ類はまだ西川が扱っているが、工具屋はとても少なくなった。
少し大きめのホームセンターへ行ってみたが、今一つパッとしない。
ホームセンターはあくまでも、日曜大工のDIYが主流で、売り場のスタッフもあまり詳しい方がいない。
オーディオに必要な工具は細かく精度を要求されるものが多い、なのに車やバイクの修理や、建築関係のものが多い。
ホームセンターへ行くと確かに作業服を着た方が、ベニア板をたくさんカートへ積み上げ運んでいらっしゃるのをよくお見受けする。
彼らはしっかりしたプロ用の工具をお持ちで、慣れているしとても器用に加工が出来る。
あまり一般の方向けではない、しかし困ったものです。
街を車で走っていると、昔からそこに存在していたのだろう、何十年もそのまま時間の止まってしまったかのような金物屋がよくある、入ってみても売ってる工具がさびている、安くもなっていない。
売れないから仕入れない、新しい商品を仕入れないから売れない、そのまま継ぐ人もいなく時間だけが過ぎた、そんなお店を見かける事はありませんか。
こんな事は本来、私らしくないので言いたくありませんが「昔は良かった」街にはものが溢れ、必要ないと思うものまで何でも売っていた、そしてその道のプロが説明してくれるお店がたくさん存在した 、でももう何にもありません。
今は何でもネットで購入出来ます、でも実際手にとって見たり、大きさや手に馴染むか確認したい、木材ならば色味や響きを確認したい、私が古いのかな?
秋葉原は行くごとに電気街ではなくなっている、しかし新たな街へ進化している、進化ととるか衰退ととるかであるが、少し寂しい気がする。
本日の珈琲は、パプアニューギニアシグリ、それにしても日本には美味しい珈琲豆が入るようになったと思う。
珈琲はさめてから豆の価値が分かる、さめても美味しい珈琲、昔はありませんでした。
しかし珈琲豆も購入するお店を選びたいものです、オーディオと同じ、同じ銘柄の豆でも味や香りが全く違うのです。
素材も確かに大切ですが、豆によるローストの加減や時間経過、やはり揃える道具と注ぎ方やそのお湯の温度、これらによって全く違う飲み物になります。
そして淹れる方の腕にかかります、オーディオも珈琲も似たようなもの、拘りたいものですね。
それが細かく分かるか、分からないかだと思います。