上手く鳴らした方を信じる
ネットで色々検索していると様々な意見があり、色々な方向からかなり専門的に書かれている方もおります、しかし本当でしょうか、私は違うと思います、つまりみなさん専門馬鹿です。
ある部分だけを深く見ていると確かにそうなのですが、まず日本人は音楽の歴史も楽しみ方も知らない、私はアメリカには行ったことはありません、しかしどんなに本家本元のアメリカに行ってジャズを聴いたとしても、日本のバンドとの本当の違いを誰も知らない、ただ生を聴いただけ。
多分底抜けに明るく楽しいのです、お金をいただくとはどう言う事なのかを心底分かっている国民性、つまりショーなのです。
生まれながらに持っている感性
これがちがうのです、そして多分理屈抜きにかっこいい、ブルーノートだプレステージだ等と狭い事をはなしてる場合ではありません。
特にオーディオはもう1950年代に終わっています、本当は音楽もそうだと思います、真実を鳴らすにはその当時のものを使うのが一番だと思います、但しその理由を理解したうえで。
特にターンテーブルです、リンやトーレンスやEMTがその究極ではないでしょうか、
私はメンテナンスを含め色々あり常に安定した動作を求めtechnicsのSP-10Rを購入しましたが。
ジャズを聴くとEMt930だなと思いクラシックを聴くとトーレンスリファレンスだなと思い、値段を考えるとトーレンス124やガラード301ハンマートーンがいいと本当は思います。
ウエスタンスピリッツは生業なので、お客様が来られた時、いつも動作してることが何よりも大切なのです『今日は調子が悪いから』では困るのです、ビンテージはたまにこわれます、なのでそこそこの性能のtechnicsのSP-10Rが新品で必要だったのです。
これが本当の理由ですが、音も私は端整で好きです、許されるなら一台ガラード301ハンマートーンが欲しいところ、これが本音です。
私が売ってるのはスペックではなく本物の時代を感じる音楽と音です、しかし誰もが重箱の隅をつつくようなものの考え方をしていますだから駄目なのです、そしてそのような方のシステムを何軒聴いてきたでしょう。
正直全滅です、名前は伏せますが独りだけ日本にも凄い方がいらっしゃいます、その方はご自分が揃えた機材の欠点も含めよくご理解されてます。
話されたとおりに鳴っております、正直驚きました、その方はJazzしか聴きませんがクラシックも深くご理解されています、ケーブルやトーンアームやシステム全体を含めよく理解され本当に素晴らしい。
そして私のオーディオも社交辞令かも知れませんが認めて下さったのです、ただtechnicsのSP-10Rがどうしても嫌いらしく、その理由は音や音楽を分からない日本人が作ったものは、どうにも認める事が出来ないみたいです。
仰りたいことは分かりますが、そこは色々こちらにも事情があるのです。
その方のシステムからはアメリカのダイナミックな音がします、比べて我が家の音は穏やかで端整でやはり少し薄いのです、JBL4560BKを使うことでカバーしております、しかし私本人が解って使っているのでいいと思います。
オーディオは絶対にスペックだけでは鳴りませんし関係ないです、鳴った音がすべであり、問題なのです、余計なものを足したりひいてはなりません。
オルゴールや蓄音機の本物を聴くと分かります、現代のオーディオがとうに忘れた現実の音が聴けます、しかし今の電気的なオーディオと比べるとたしかに『ノイズが多く高音も低音も出ません』しかし涙が出るような音楽が鳴るのです。
ヨーロッパではその当時の技術が脈々と受け継がれているのです、ところが今のオーディオはダイナミックレンジや色々含めスペックだけを求め、その結果いつしか音楽を忘れてると思います。
確かに蓄音機はどちらかと言えば、クラシックを聴く文化ですが、モノラルの時代までその録音技術は継承されています、しかしリアが統一されないままスペックだけがクローズアップされてしまったのです。
モノラルのオリジナル盤が賞賛されてきましたが、それらを当時のまま再生するにはGEのバリレラを使うしかないのです、私はとりあえずモノラル針を使えばいいと思い、オルトフォンのカデンザモノを購入したり、リアを調整出来るフォノイコライザーを購入しましたが、やはりバリレラを針の形状も揃えて購入して聴いてみて分かりました『当時のモノラル録音のジャズを聴くならバリレラがいい』と。
知ってて語る方が皆無なので、なかなか真実の情報に行き当たらないので仕方がありませんが、40~50年代のジャズのモノラル盤を聴くならやはりバリレラです。
しかもアームも当時のフェアチャイルドやグレィに代表されるような、重針圧系のバリレラをしっかり正常動作させる事の出来るものが必要になります。
ターンテーブルはトーレンス124やガラード301ハンマートーンのアイドラードライブの音がジャズにはバランスします、アイドラードライブの音とは力強く、前に飛んで来る感じがいいのです。
そしてこう思います『だからJBLなんだな』と、しかし私が知り合えたお一人を除きそのような方にはお目にかかれません、みなさん雑誌を見たり有名な方が使っているからと揃えただけで、誰も真実を知ろうとしない、だから誰も鳴らないのです。
ターンテーブルにしてもダイレクトドライブはコギングがあるとか確かに的を射てますが、実は問題はそこではなくベルトドライブにも、アイドラードライブにも一理あるのです。
因みにベルトドライブの音の傾向として穏やかでダイナミックレンジが広いと言う長所があり、どちらかと言えばクラシック寄りです、リンやトーレンスリファレンスがそうですね、つまりモノラルより録音に優れたステレオ録音再生に向いています。
話しはモノラルへ戻ります、その機材を揃える時出来る限り大切に使っておられるものを譲ってもらうなど、本物を手にする事が大切です。
あまり言いたくないのですが、ビンテージオーディオショップはあまりいいものはないと知るべしです、本物は店主の手に入るのが殆どです、安く買い叩いて高い値段で売る当たり前の事です、家賃や社員の給料や光熱費があるからです、これが商売です当たり前ですがこれが平気でまかり通る世界なのです、お客様は誰も真実を分かっていない。
ネットオークションも同じです、本当にいい物なら貴方は手放しますか?考えたら分かる筈です。
では何故アイドラードライブがジャズのモノラル再生に優れているのか、モータが小さくコギングが起こり辛く、小さなモータの力で大きなプラッターを軽々回せる為、トルクが強い、よって音の立ち上がりが早く切れがいい、なのでパルシブな楽器の多いジャズに音質が向いてるのです。
そしてバリレラの重厚なサウンド、これがジャズにドンピシャマッチするのです、そしてうるさくなく重厚に帯域バランスの整ったJBL、もうたまりません。
これが機材の違いであり、理解して揃える事の出来る経験とセンスです、センスとはフィーリングです、なかなか伝わりません、また間違いなく出会えるかの運も大切です。
これら総てが揃ってはじめて桃源郷のようなジャズを再生出来ます、今回はモノラルのジャズ再生を書いたのでクラシックはまた、別の機会に致します。
クラシックは更に難しいです。
実際に鳴らした方を信じましょう、鳴らせてない方の言う事はあまり参考にしない方がいいですよ。