ドライバー自然減衰カット
昨日の続きである。
なかなか決まらない、その時はよくても、次の日になると変わってくる。
私のドライバーはJBL LE-85のダイアフラムをUSAラジアンに変えてある、ネットに書かれている程高域はのびないが、滑らかになる。
おそらくであるが15000Hz以下は緩やかに減衰しているはずであるが、ネットワークで切った程ではないにせよ、だらさがりに減衰している筈だ、ドライバーのハイカットをしないでのばしっぱなしにして聞いていた、音楽的なバランスはとても良いのだが、エアー感が足りないのだ、悩んでいた、今回はツィーターに出来る限りアッテネーターを入れたくない、そして一つの考えが浮かんだ、そのままで、ツィーターをかなり周波数の高いところでカットしてみよう、そう思った、20000Hz付近ではいくら減衰していたとしても多分かなり被るだろう、とりあえずムンドルフの0.82μfを繋げ24000Hzで切ってみよう。
初めは良かったが、ちょっと被り、強い所がたまに耳につく。
次に29000Hz付近迄一気に上げてみるか、そして同じムンドルフの0.68μfで切ってみた、バイオリンもシンバルも綺麗に倍音で繋がり、エアー感はとても上手く再現された、私は以前フォステクスのツィーターT-500Aを同じ方法で使っていた、その時は中身のないシャンシャンした音だった、今はコーラルだからなかなかソリッドな芯のある音になった。
これはあくまで私の主観であるからあまり参考にはならないが、ツィーターが繋がっていないかのような、落ち着いて聞いていられる鳴り方になった。
今回のアクシデントでドライバーのハイカットコイルが壊れた事による、怪我の巧妙と言わせていただきたいと思う。
こんな感じなのだ、まるでホーンの中にツィーターが入った様な感じなのだ、これは使っているドライバーやホーンやツィーターやネットワークによっても違うからあまりお薦めは出来ないが、私は気に入った。
笑ってくれてもかまわない、同じ事をやった人もいるだろう。
確かに同じLE-85を使っていてもみんな音が違う、このドライバーは使用状況がかなり過酷な運命を辿ったものが多い、でもマグネットは大体は生きている、だから私は壊れた時にダイアフラムをUSAラジアンに変えたのだ。
振動板は軽く、エッヂはしっかりしていて、JBLの様にベイクの下に薄いアルミの板を入れて浮かせる事もしていない、エッヂに穴を六ヶ所開けて振動板を動き安くしているのが分かる、JBLは以外と能率が低く倍音がでずらいのだ、そこに穴をあける事により倍音をのばし、音を前に出そうとしている、コイルの円形も精度が高い、JBLのオリジナルは交換の時に慎重にやらないとホイスコイルを溝に擦ってしまう、ラジアンはそのような事はない、二ヶ所の穴に合わせ真っ直ぐに押し込めばいい、気を付けなければならないのは、ドライバー本体とダイアフラムを取り付ける三つのネジを穴に入れてしめる時と外す時だ、うっかりドライバーのマグネットをを信用しそのまま抜こうものならば強力なマグネットに一気にネジを振動板にもっていかれてしまう、これで大体がアウトである、外す時や、付ける時は必ず指を添えて慎重に行っていただきたい、振動板はとても薄く繊細だ、いくら裏から指でなぞって成形してみても、絶対に元には戻らないから私は買い換えをすすめる。
それは必ず音に出る、変わらないとおっしゃる方がいるが、それすら知らないのならばオーディオはやめた方がいい。
話しはそれたが、今回のツィーターのカットはムンドルフのコンデンサー0.68μfで落ち着いた。
が…待てよ?