やはりJBLには075があうのでは?
ふと、そう思った。
私は、昔何度も使って手放した075や077のグシャッと潰れた様な音が嫌いで、コーラルH-105を使ってきた。
075や077を若かった私が鳴らしきれてなかったのではないか?
そう思った。
そして友人から075と077を二週間借りて我が家に取り寄せてあったUSAラジアンも付けて聞いてみた。
先ず075をドライバー共に5000ヘルツカットで聞いてみた、固定抵抗はマイナス12デシベルとした、総て主観だが、やはり昔聞いた075とは今はケーブルもネットワークも違うのでかなり印象は違うが、まだ音があまく少しうるさい、三日位聞いていたら、だいぶ落ち着いてきた。
それにラジアンを付けて聞いた、滑らかになりハイは素直にのびるがやはり音に芯がない。
次に077である、こちらはドライバー共に9000ヘルツでクロスさせ、固定抵抗はマイナス8デシベルとした、うるささは少し消えて、ハイが075に比べかなりのびたがH-105と比較すると、中身の詰まってない感じがする、乾いていて滑らかさも足りないが神秘的な音だ。
ラジアンも聞いた前に書いたのと同じ感じをうけた。結論、やはり元々メーカーの持っている音質そのものを越える事はどちらも出来なかった。
ただリード線を外し、スピーカーケーブルを直に半田で繋いだらどうなるか、これは私の過去の実験からかなり変わる筈だが、借り物なので今回は残念ながら出来なかった。
やはり以前聞いたTADのET-703が、がぜん私の好みだ。
音の芯と情報量、音の切れ、浸透力がまるで違う、ただ今の6デシベルクロスはET-703では厳しいのではないか、私のスピーカーシステムでは、ツィーターだけ12デシベルクロスとするかと考えている。
私はオンケンやエール音響やウェスタン等世間で凄いと言われているツィーターをたくさん聞いてきたが、その中で私は個人的にTADに軍配をあげる。
べリリュームの振動板は音に芯があると思うからだ、ホーンスピーカーを使っている以上、音の芯と切れは必須アイテムだ。
JBLのツィーターを使っている人のシステムを聞くとみんな高域が最後のところで残念なのだ、振動板をUSAラジアンに替える事も考えられるが、TADを越える事は無理だろうと推測する。
残念ながら値段値あると思う。
ただ、JBLと合わせて鳴らすのが難しいのだ。
これはTADのET-703を新品で購入してみる必要がありそうだ。
それは何故か?
TADのツィーターは鳴らす人の癖がつきそうな気がするからだ。