良い音~続き
簡単に思うままに書いてみた。
1.本物(生演奏)みたいな実在感がある事。
2.音に勢いと鮮度があること。
3.空気感がある事。
4.うるさくないこと。
5.低音が引き締まり、低い所迄のびる事。
6.中音が抜けたり被ったりしない事。
7.高音は主張せず芯があり素直にのびてる事。
8.総ての帯域の切れが良い事。
9.SN比が優れてる事。
10.そして総ての音像定位が小さく優れてる事。
挙げれば切りがないが、大まかにこんなイメージではないだろうか。
オーディオには表現に色んな項目がある。
静寂感、繊細感、密度、立体感、スピード感、アタック感、躍動感、実在感、奥行き感、空気感、ダイナミックレンジ。
大まかにはこんな感じではないだろうか?
これを上に書いたものと照らし合わせて、考えていくと、良い音の定義は甚だ安直ではあるが、何となく浮かび上がってくる。
しかし、これが総合的に鳴ってるシステムは極々希であろう、残念ながら日本に何軒あるだろうか?
自分で書いてみても思うが、やはり色んなシステムを目の前にでもしない限り、言葉でも文章でも完璧には書き表せない。
どうしてもこのように抽象的になってしまう。
静かな所から、いきなり小さな音像で、ボリュームを上げて大音量でもうるさくなく、芯があり、密度が濃くしっかりした実在感のある音が広がりや空気感を伴い、歯切れよくスピードが早く、押し付けがましくならず、勢いよく強く柔らかく鋭角にフワッと鳴る。私が思うオーディオの良い音のイメージとはこんな感じである。
しかし今まで実際に、悪戦苦闘してきて、上記総てを叶えるのはとても難しい。それはなぜか?
実は、何かが上手く表現出来たら、今度は別の何かが失われる、その繰り返しなのだ。
しかし、今鳴ってる目の前にあるJBLはかなり近付いていると思うが、やはり低音が少しトロいと私は感じている。
前に上手く鳴っていたのをそのままに、更に高嶺に登るのは至難の技であると言う事ではないかと思う。
我が家に来るお客様はそんな事はないと言ってくれるが、私にはどうしても違うのだ。
このシステムを新しいオーディオルームへ持っていったら、はたしてどうなるのか、今のところ想像もつかないのだ。
恐ろしくもあり、とても楽しくやり甲斐のある事になるのは必至だ。
簡単ではあるがこのようにしか私には書けなかった。しかし、その良い音の鍵は第一に部屋とセッティングとケーブルであると私は思う。