デジタル計測器
試しに、硬貨の重さを計ってみた。
硬貨の重量。
1)一円=1グラム
2)五円=3.75グラム
3)十円=4グラム
4)五十円=4グラム
5)百円=4.8グラム
6)五百円=7グラム
今回、確かに硬貨が古いから錆(さび)や油など色んな物が付いているのだろう、でもかなり正確だ、しかし、トーンアームと言うのは、内部配線のよじれる所のテンションのかかり具合で微妙に針圧が変わるのだ、だから、必ずしもカートリッヂメーカーの適正針圧だけではないことが分かった。
その証拠にターンテーブルのレコード外周とその少し内周に持っていった所に移動して針を下ろし、計ると針圧が上がったり下がったりすることも分かった、どんなにあわせても、レコードのはじめから終わり迄正確な針圧はかかっていないと言う事だ。お断りしておくが、ラテラルバランスやインサイドフォースキャンセラーは総て外して行っている。
私のトーンアームには、はじめからラテラルバランスは付いていないが。
なので、トーンアームの内部配線のねじれを個人の感で探り、その上での適正針圧になろう。
結局は針圧を正確にかけることは出来ない事になる。だからアナログは色々神秘的な事が起こるのだと思う、私の使っているトーンアームだけではない、お客様のトーンアームもやってみたが同様であった。
因みにそのお客様のトーンアームは定価が50万円である。
他がいくら精密に作られていても内部配線がある。
みんな同じ音にならない筈だなと思った。
これでは正直ラテラルやインサイドフォースキャンセラーも怪しいものだ。
メモリを信じては出来ないのである。
やはりオーディオは感とセンスでしかないのだ。
針圧、それは真に突き詰めていけば、正に迷宮である、どこにも答えはない、結局は耳で探すしかないようだ。
ちゃんと測定しようとしたら、結局答えはない、最近のパソコンオーディオシュミレーションソフトも同じような答えがでるはずだ、何をやっても正確な答えがないのだろう。
針圧一つとってもこの状態だ、スピーカーのネットワークやマルチなど更に、様々な間違えが起きていると思う。
それを数字で割り出せたら理論的にどんなに説明しやすいだろうと思い今回やってみたが、カートリッヂの針圧もやはり同じだった、どこにも答えはない。
そう思った。
しかし、針圧の微調整で音は確実に変わる。