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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
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カートリッヂのダンパー

私は今の時代にあえて新品でデノンのDL-103を購入した。
そして、約一ヶ月使っている、103はやっと本性を表しだした。
何故今更?しかも、何故デノンの103なの?安すぎない?
新品で購入するならば他にもっと音の良いカートリッヂがあるだろう。
みなさんそう思うのではないか。
でも私はこう思った、今までたくさんの値段の安価なもの、超高級品、実にたくさんのカートリッヂを私は味わってきた、しかし最近昔のカートリッヂがネットオークションで安く購入でき、懐かしさもあり、結構な数を落札してみて聞いて気付いた、十年位経ったものならばまだいいが、それが購入して二十年となるとかなりダンパーが駄目になっていて音がトロい、説明どおり、ただ音が出る程度である、私は詳しくないためよく分かりません、写真にてご判断下さい、落札者の自己責任により入札して下さい、いかなる事があってもノーリスクノーリターンでお願いいたします。
誠に出品者に都合の良い言葉である。
オーディオを分からない者がそんな物を持っているものか?ましてや出品などするだろうか?上手い危険回避だと思う。
ならば、こうは考えられないだろうか?
二度と見つからない本当に音が良いものならば何故オークションにかけるのだろうか?私なら絶対に売らない、多分要らないし、本人には良くないから売るのだ、試しに誰も入札しない少し値段が高めのものを購入してみると、成る程しっかりしていて、音も違うし、出品者の文章に自信がある、余計な事は書く必要がないのだろう、手放すが安くは売りたくないのだ、本当に泣く泣くなのだろう。
安くて買い得は絶対にない、それは出品者が分かっている、私はそう思う。
話がそれたが。
私はそこに目をつけだのだ。
今まで安いもの高いもの本当に私はハイファイステレオガイドに載っている殆どを使ったのではないだろうか。
しかしメーカーによっての音造りの差はあれど、安いものと高いものとの音の差は本当にごくわずかで天地が引っくり返る程の差ではないのだ。
確かにマニアはそこに拘りを持ち、お金をかけるのだが、私は急にアホらしくなったのだ。
では、昔ヒットし、FM放送局も使っていたDENONのDL-103にしてみた訳だ。
狙いはダンパーだ、新品のダンパーがいかに優れたものなのか、今、確かめ証明したかったのだ。
みなさん、私は今改めて一ヶ月聞いてみて、使いこなしてみて思う、DL-103は実に優れたカートリッヂだ、今の時代にこの値段でこれほど満足出来るオーディオ商品がいったいどこにあるだろうか?
私はデノンに感謝する。
強いて弱点を挙げれば、エージングに少し時間がかかる事位だ。
使いはじめは少し低域の立ち上がりがトロいが、使っているうちにトロさはなくなって来る。
音の傾向は主観だが、フレッシュで、円やかで力強く太い傾向、ボーカルが艶っぽくワイドレンジとは言いがたいが、聴くジャンルをあまり選ばないと思う。
音像は、けっして大きくはない。
私はデジタル針圧計で2.53グラムかけて使っている。
モノラル盤をかけても他のカートリッヂに比べあまり違和感はない。
私は間違えて判断したくなかったのだ、ネットオークションで安く落札出来ても間に合わせで落札するならば良いけれど、その殆どは使い物にならないカスであった。
良い物は安くはならないのだ。
当たり前である。
やはり新品は良い。

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