低音
みなさんが低音だと感じている音は、実は殆どが録音のトリックなのである。
では、どんな音かと言うと、大体250ヘルツ周辺を軸とした100ヘルツ位が殆どなのだ。
いい加減な測定器で測るから20ヘルツ等再生していることになっている訳だ。一番ダイナミックレンジの広い楽器をご存じか?実はピアノなのである。
基音が一番広いのである、私のシステムも含めて殆どのスピーカーシステムからピアノの音はフラットに再生出来ていない、出来る訳がないのだ、録音されていないから。
実際にピアノ演奏を聞くと実に多彩な方向に色々な音が広がる。
それを聞くと全く録音しきれていない事が分かる。
ましてやパイプオルガンの録音等不可能である事が分かる。まるで実際にホールで聞いた音だと話す人がいる、それは無理だ、らしくに止まる、私はカーネギーホールの音を総て再生したい?貴方大丈夫か?勝手にどうぞ、絶対に鳴りません。
それは何故か?
では、カーネギーホールのどこの席でいつ誰が弾いた録音なのだ、あり得ないと思う。
実際にカーネギーホールに聞きに行けばそれはカーネギーホールの音だ。
オーディオとはそんなものではない、らしさでしかない、絵空事な音なのだ、だが時としてカーネギーホールを越える事もある意味存在するのもまた事実だ。
私は特にジャズがそれを分かりやすいと思う。
実際のライヴでは聞こえなかった音が録音では実にたくさん入っているし、またうるさいのでカットしているものも実際は存在する。それは特にシンバルの音だ、あの音が実際、オーディオから出たらみんな難聴になると思う。
ツィーターも壊れると思う。
再生音はバランスが大切だ。
だからミキサーが上手く録った音を妥協して聞くことになる。
だから真実はどこにもないと分かってほしいのだ。
この事から分かるように低音も同じようなものなのだ、入っている総ての音を出してしまうと、以外と全体のバランスが崩れ聞いていておかしな音になるのだ。実は、低音はあまり入っていないものです。
最近分かりました。
それがあまり出るようならば、余程システムが優れているか、やはり何かがおかしい事になる。
しかし耳で感じるのは大切である。
オーディオは低音再生との戦いの歴史だからだ。
引き締まった本物の低い低音を鳴らそう。
ドロドロでは駄目ですよ。それはやはり、ものを変えるのでなくセッティングです。
これだけは間違いない。