何故CROWNなのか
これは私の考えで総ての人に当てはまる訳ではありません。
先ずCROWNの特にDC-300Aは昔,世界の録音スタジオの標準機でした、スタジオにはジャズもロックもクラシックもジャンルを選びません。
世間で言われている都市伝説?CROWNはジャズロックむき?多分設計者が聞いたら一笑にふされてしまうような、お話しですね。
そんなアンプもスピーカーも存在しないと思います。
分かる方には上記で私が話したいことはご理解いただけると思います。
つまりCROWNのアンプでモニターして殆どのスタジオで録音された、これが事実です、ならば私はそれで再生してみたかったのです、CROWNで再生して上手く鳴らなければ、自分のスピーカーは標準でない事になると勝手に思ったのです。
実際にやってみて図星だったと思います。
色んなレーベルのレコードを聞いてみて感じたのは、確かにテレフンケン等の特殊な甘さのない録音はCROWNで再生すると、少し明るくなります。
そして、私はそれが気に入らなくてスピーカーのネットワークを完成させていったのです。
ご存じのように、アンプで音を作る事は出来ません、また、やってはいけないと思います、自作真空管アンプのシングル動作かプッシュプル動作か、これは選択の必要ありですが。
自作アンプで出来る事は、音ではなく鳴り方?もしくは駆動力を上げ下げすることではないでしょうか。
確かにトランジスターと真空管とは決定的に鮮やかさや、音そのものの濃さが違い、真空管アンプの方が高能率のスピーカーには音質がクリアーな為、相性が良いと思います。
でも今はCROWNを私はあえて使っているのです。
それは何故か?
トランジスターアンプの音をしっかり焼き付けて、良いところや劣っている所を補い、いつか作る真空管アンプにいかそうと思っているからです。
私は昔真空管アンプを二年程使っています。
確かに優れていました。
音の浸透力、鮮やかさ、音の分離の仕方、高域の鳴り方はトランジスターアンプでは絶対に鳴りません。
今はCROWNですが、せめてパワーアンプだけは真空管アンプを作りたいと思います。
それにはネットワークを相当に追い込む必要があると思い、頑張っています。
真空管アンプは球そのものの音と、部品選びやアースの取り方と、グランドをどの様に落とすのかで音が決まる筈です。
やはり総てはエネルギーロスと、ハムとの戦いになりますね。
その為に私には今はCROWNが必要なのです。