JBLオリジナルネットワーク3110
どんな音なのか気になって久しぶりで何台か繋いでみました。
JBLの800Hzカット3110等です、どうした事でしょう、過去に聞いた3110はこんなボケた音ではなかった…ドライバーの音に色気も艶も感じない、乾いたこもった音で、のびのびしていなくて、それでいて中高域(ヴァイオリンとピアノの高い音)がピャンピャンしていて妙にうるさい、ジャズではシンバルのエッヂが立たない。
これでは現在使っている人には誠に申し訳ないとは思いますが、パラゴンやオリンパスやハーツフィールドはオリジナルネットワークならば、総て全滅だと思う。
先ず低域の締まりが悪すぎる、これは総合すると、狭い金属のケースの中に部品が総て入っている事と、コイルの巻き線が細く直流抵抗が高く、部品(コイル、コンデンサー、抵抗、スイッチ)の品位が低い(時代遅れ)からだと思います、やはり経年変化は否めない、過去は過ぎ去り、時代は進んでいると言う事ではないてしょうか?
コンデンサーの容量抜けと、アッテネーターの接点は部品を変えた方が良い、これらを変えると音が変わると話す人がいます、確かに変わりますが、それよりも、しっかりした導通と部品定数があるメリットの方が大きいと私は考えます、部品を変えるしか方法はありません、抵抗もけっこう数値が落ちて(業界用語で実際には測ると数値は上がっている)いる、半田も劣化している、私はネットワークの大切さを語ってきた、私は鮮明に覚えている、昔のJBLのネットワークの音はこんなものではなかった、いかに保管管理がしっかりしていてもさすがにもう厳しいのだと思います。
そのままオリジナルを修理に出すよりも、先ずはネットワークのボックスから総て外して外に出してしまい、木の板の上に組み直してみてはいかがでしょう、少し伸びやかな音が期待出来ます、でも私は先ずはオリジナルネットワークの同じ部品定数での自作をお奨めします。
専門の業者に依頼されるのもかまわないですが、間違いなく法外な金額を請求されて、その割りには大した音にはならないだろう、そう思います、こう言ってはなんですが、ネットワークはあまり良いものを作っている会社を私は知りません、それはなぜか?多分多種多様なメーカーのユニットをいっしょくたに決めつける事は出来ないからだと思います、その結果購入して繋いでみてもスッキリとドンピシャは来ない。
知識がなく、面倒くさいならば話しは別ですが、ネットワークは少し勉強(地元の図書館で)して、教科書通りに簡単なものを品位の高い部品でシンプルに作るだけで、かなりのレベルになること間違いなしです。
私が今回聞いたJBLオリジナルネットワークは実は一台だけではありません、どれも各々に似たような鳴り方に(言葉は悪いですが、ガラクタ)なっていると言う事です。
オリジナルでないと良い音がしないと思うのは、それこそ懐古趣味、ほとんどのウエスタンマニアがその良い例ではありませんか、そのままでは良い音しません、やはりしっかりメンテナンスしないといけません。
話しは少し飛躍しましたが、ヴィンテージオーディオ(真空管アンプ)もかなり危なくなって来ましたね、でもスピーカーユニットはまだ比較的正常動作しているようです。
ネットワークを自作してみよう!