更なる素線径混合リッツ線ラインケーブル完成
このリッツ線実験は総て同じ長さで行っている、ブログが公開される頃は更に先に進んでいる。
今回同時におこなったネットワークの固定抵抗のレベル調整のおかげで、JBLは現代的な音になり、更にハッキリとケーブルの差が分かった。
遂に素線径混合リッツ線ラインケーブルが完成した、一気に強く絹糸を巻いた。
0.08ф150本と0.12ф27本をミックスさせたリッツ線シールドラインケーブルである。
出来上がり、消磁のCDを二回再生し、エージングのCDをずっとリピート再生している、ピンクノイズみたいな波の音みたいな、強烈な音が入っている。
今までと比較して、心なしか音に癖がなく落ち着いたしっかりした音である。
また暫く色々聞いてみないと答えは出ないが、今までとは違う(実際はかなり微妙な差)バランスの良さを感じる、やっと上手くバランスしたかもしれない。
やはり半田は染み込みやすく作業しやすかった、ここのところ何本も作ったので慣れたのもあるのかも知れない、コテをあてる時間は、今までの半分の時間で済んだ。
半田が染み込みやすくコテをあてる時間が短いのは、素線の酸化を抑える事が出来るメリットがある、今回優れた半田ゴテを購入し使用したこともある。
やはり道具は大切だと改めて実感した。
今までなかなか染み込まなかった英国のヴィンテージ半田は、まるで水の様に中までスッと染み込んだ、そして熱も一緒に素線全体に行き渡り、導通したのだろう、1000Hzでのインピーダンスの測定は0.00Ωから動かない、マイナス側は0.02Ωである、LCRメーターが安価なせいもあるとは思うが。
1000Hzの測定では、リッツ線本来の表面積が増えた事によるもっと遥か高周波での表皮効果の改善効果は定かではないが、素晴らしい、1000Hzでは明らかに今までにない数値が出たのだ。
軽やかで歪みが少なく、再生周波数が広いのはピンクノイズの様な再生音を聞いてもわかる、いつも聞いてると実は音楽よりも分かりやすい。
作って二時間半エージングのCDはリピートしっぱなしにして外出していた、帰ってくると、更に落ち着いた音に変わっていた。
マンハッタンジャズクィンテットのV・S・O・Pをかけてみた、明らかに今までにないスムーズな高域と、芯のあるバスドラやウッドベースの倍音が聞けた、かなり良い、何より奥行きが桁外れである、芯のある柔らかな低音である。
そしてヴァイオリンを中心とした室内楽を聞いた、ヴァイオリンの音は艶がありキラキラとした輝きがある、広がりもあり、のびのびとしているが、薄くもないし、全くうるささはない、普通JBLでこの様な鳴り方になると薄っぺらくうるさい。
まるでエージングが終了したかのようなしっかりした音である、聞いているとどんどん情報量が増えて来るのが分かる。
初めからこうするべきだったのかも知れない、完成が近い、そんな予感がする。
そして三日が経った、そろそろだいたいイエスかノーか分かると思う。