オーディオに深く関わると
結局、何にも分かっていなかった自分に気付いた。オーディオは実に深い。関われば関わるほど何にも分かっていないのが分かる。
仲間は、そんなに深く関わる事はないと言ってくれるが…ここまで首を突っ込んでしまったのだ。そんなものではないだろう。
財力もあるだろうが、最後は人間のスケールだろう。そう思う。
あり得ない音を鳴らしたい、ずっとそう思ってきた。しかし極論、やはり本物の馬鹿にならなくてはならない、そう思った。
私はマニアと言う言葉があまり好きではない。自分の着るものや、食事を切り詰めてまで、最高の音を追求する。その姿勢が嫌いだったのであるが。今はその気持ちが分かる。
やはり、精度が出ていて総てしっかりしたものからはそれなりの音が鳴る。回路と作った方のコンセプトにもよるだろうが。そしていくら世間が何と言おうと、大きなスピーカーからはそれなりの音が出る。これはどうする事も出来ない。
オーディオは38㎝ウーハーに始まり38㎝ウーハーに終わる。それ以上は鳴らすのが難しく、それ以下では太い低音は感じない。しかし小さなスピーカーはレスボンスが正確で、定位が優れている。特にネットワークも何も入っていないフルレンジである
しかし、それが総てではないが、私が感じた優れた低音は、理屈抜きに、38㎝からしか聞いた事がない。
私はサブウーハーが嫌いだ。しかし上手く繋がるのならば、私は使わないが、それもありではないか?最近そう思ってきた。
しかし過去に私が悪戦苦闘した結果、どこか嘘くさい切って張り付けた様な音になる。これは個人的な考えだが、かなり特殊なボックスを作らなければならないような気がする。
それにカットオフ周波数の問題がある。AVサラウンドならば120Hz辺りから辺りで面白い音になるが、やはりオーディオは違う、もっと低い60Hz位から下を少しだけ持たせたい。
となれば、コイルもかなり巨大になる。抵抗が大きくなりはしないか気になる。やはりマルチになるのか。
人の耳は20Hzから20000Hz位が可聴帯域とされている。しかしみなさん!本当の20Hzの音は凄いですよ。もう空気の震動と言って過言ではない。
しかし250Hz辺りの音域と合わされば確かに聞こえるのである。しかし良い音とは違い、何となくしまりがなく嫌らしい鳴り方だった。
こんな風にオーディオに関わり過ぎると切りがないのである。
しかし、音域は私の年齢になると、特に高い方が弱くなってくる。たまに知らない内に、聞いている音量がとんでもない事になってる時がある。それは多分ボリュームを上げた方が低音も高音も出て聞こえるからだろう。
しかしそれは良くない、自分の耳の為にも、周りの方の為にも。
嫌いな人にとってオーディオの再生音は、公害以外の何物でもないからだ。気を付けよう。
ボリュームを上げなければ良い音がしない。その状態では上手く鳴ってはいない筈である。
大きな音にしなくても、全周波数が、20Hzでなくとも、らしく聞こえる様にシステムを調整する。それがオーディオの入り口である。
それが出来たらかなりの音質に鳴っている筈である。上手く鳴ってるオーディオは特殊な鳴り方をしないものだ。ボリュームを上げてもかなり下げても、しなやかで滑らかで勢いのある音になる筈である。
オーディオは深いのだ、高い商品を使う事ではない。簡単には鳴らない。努力をしよう。