総てはJBL4560BKを鳴らす為に
毎日オーディオブログを公開している。ウエスタンスピリッツは、人生の集大成である新居のオーディオルームへ引っ越して来て三ヶ月が過ぎた。
気付いてみると、この部屋に来てからあまり休んでいない。徹底的にオーディオのエネルギーロスを減らす為に色々実験を行い、当初頭で考えていたよりも遥かに実験は成功したと思っている。そしてノウハウは更に積み重なった。当然大学ノートに。
そして色んな事がオーディオを通して分かってきた。先ず、物事には総て順序がある。いつもブログを読まれて、長い文章を書いてるわりにはなかなか答えがでない、だから何が言いたいんだ。と思う方も多いと思う。
では単刀直入にお応えする、答えは読まれた貴方が出すのです。
一つ一つ順序だって実験をしていかないと実験前との違い(正確な変化の仕方)が分からない。
そして今回配線を終えて、ウエスタンスピリッツがだした答え。総てのミュージシャンの鳴らす音はとてつもなく凄い。
そして録音しているスタッフも凄い。録音とは演奏する側と録音スタッフ側との戦いの歴史ではないだろうかと感じる。
ミュージシャンは凄い音を鳴らし、どうだ、こんな音は録れないだろう、みたいなところがあるのかも知れない。しかし更に気付いたことがある。こんなに凄い音を鳴らしているのに、ミュージシャンは肩に力が入っていないと言う事である。思っていたより楽に弾いていると言う事である。
歌手もやはり録音される様な人達は凄いと思う。カラオケに行くと最近とんでもなく歌の上手な方がいらっしゃる。しかし、カラオケ等には絶対にいない優れた人達だと思う。だからプロなのだと思った。でもやはり肩に力は入っていない。それらを私は鳴らしたかった。
書くと簡単に思えるのだろうが、それを鳴らすのは大変な事だった。
日本のJポップは音が悪い?そんな事はない。貴方のシステムではまだ真の意味で、再生しきれていないだけである。Jポップがちゃんと鳴らずに他のジャンルが鳴る筈がない。
とにかくプロが鳴らす音や声は凄まじいと言う事である。それが分かった。正にみんな怪物である。
それを分かる為に実験の順序が必要だと言いたい。
オーディオは機材の優劣で音が決まるものではない。かと言って部屋が良ければ良い音になるわけでもない。単独回路の200V30Aの電源だけでも不十分である。ましてやノイズカットトランスだけでも不十分である。かと言ってリッツ線を繋げてみても上手く周りが固まってないと不十分である。
それらが総て、間違いなく正確な順序で積み重なってなんぼのものである。
三位一体、正にこの言葉のとおりだと思う。しかしそこには経験をいかした順序があると言う事である。
私が今回、先にリッツ線を総てに配線してしまってから、ノイズカットトランスを購入したらどうだろう。
多分未だに答えが出ていないと思う。オーディオは入り口と出口がとても大切である。
今回私が、先ずラインをリッツ線で固めて、入り口から機械的に電気的に固めていったのをご存じだろうか?次にノイズカットトランスを繋いで、時間をかけてケーブルを作り、繋いでいき、そのつどしっかり聞き込み、結果がある程度出てから一つ一つのリッツ線スピーカーケーブルの製作に入っている。
総てを最短距離で、自分が納得の結果を出したいからである。一足飛びにはいかないのである。
今回の実験は、順序がとても上手くいったと私は思っている。結果が総てを物語っていると思う。
しかし、ウエスタンスピリッツとは全く違う方向からオーディオを煮詰めている方もたくさんいらっしゃると思う。私は総てを否定はしない。
ただオーディオは少し病んでいて、かなり間違えたセオリーみたいな伝説がはびこっている。
私はそれを身をもって実験して、私なりに世の中に問いたいのである。それってどうよ?みたいな。
世の中に絶対はない、良いところが追加されればその反面、必ず別の良かった何かが失われる。
それはオーディオも人生も同じであると思う。ダブル取りは出来ない。
そして、今回の実験で定義付けたい。オーディオケーブルは平行が優れている。
プラスマイナスを捩るとケーブルの長さと捩る回数にもよるが、静かな軽い音になる。しかし周波数レンジは明らかに狭くなる。よって、音は遠くに飛ばない。スピーカーの近くで聞く事になり、それは立派なエネルギーロスだと言いたいのである。
捩ったケーブルを使用しているのは、ウエスタンシステムに多い、だから尚更、低音も高音も出ないのだ。だからウエスタンシステムは古いと言われるのだ。実は全くそんな事はないのである。
リッツ線は、歪みが少なくしなやかでレスポンスに秀でている。その為、音に広がりと奥行きがある。当然前に出てくる音も正確である。
旧ウエスタンスピリッツのウエスタン0.6㎜裸単線を四本捩って作ったケーブルは、音に芯が強くあり、ダイナミックである。しかし、旧ウエスタンスピリッツのケーブルも、今回のリッツ線もマイナスは単線である。
ただプラスマイナスを同じタイプの線で作ったケーブルではどうしても得られないクッキリとした縁取りみたいな音がある。
プラスと隣り合わせるマイナスの素線は、ある程度太い単線に限る、と個人的に感じる。
しかし、そのマイナスの素線も、良い音にしたければ個々に吟味されたし。マイナス素線の径はラインとスピーカーケーブルで異なるが、1㎜から1.6㎜の間にあると思う。
それを知るにも順序だった実験が必要になるのである。良い音とは、あからさまに押し付けて来るものではない、ずっとそう信じて進んできた。
そしてやはりそのとおりだった。
しかし疲れた、魂を抜かれた様に、本当にヘロヘロになった。
そして一つの伝説が崩れた。変なカタログ表記の為にJBL4560は60Hz以下が鳴らないと言われる。それは全くの嘘である。
私の様に、ここまでアホみたいにやらないと4560から重低音は鳴らないのである。ちゃんと鳴らせば、ちゃんとした答えをくれるボックスだったのである。
しかしなんでこんなに我が家の4560からトーンコントロールもフラットでラウドネスも入れずに重低音が鳴るようになったのかは、実は、私にも未だに皆目分からない。
遂に鳴らした。こんなJBL4560BKの音は聞いた事がない。
本当に疲れた、おやすみ。