オーディオは、更に鳴ってきた
もうリッツ線のエージングは終わったと思っていた。かなり鳴っていた、しかし今日は更にベールが剥がれだした。
今日は更に鳴らすほどに音はどんとん変わってきた。恐怖さえ感じる程の肉厚な生々しさである。聞いてるのはCDで、ジミヘンドリクスの:bluesである。
ギターでこんなヤバイ音は出せない、若い頃そう思った、やはり更にそう思った。
家庭でこんな音を鳴らして良いのだろうか、それにジミヘンドリクスはもう過去の人である。今、本人と話せそうな位、立体的で素敵である。
リッツ線は、エージングに時間がかかる。それはラインを繋いだ半年程前に感じていた事だった。スピーカーケーブルもそうなのだろうか。
驚きだ、まだまだもっと危ないところまで鳴る予感がある。変化の仕方が今までのスピーカーケーブルと違うのである。
そしてジャズを聞いた。昨日までサックスの音はまだ細かった事になる、驚きである。しかし一日でここまで変わった、そして低音は更に下にのびている。
中域が突っ張らずに柔らかいままパンッとはったクリアーな感じがたまらない。
でもまだパワーアンプからネットワーク迄のリッツ線をハーネスで留めたリッツ線が個人的には気に入らなかった。
よしっ!そこをなおすのは少し待とう、しかしネットワークの配線を半田で留めて良いものかまだ迷っている。
ドライバーの固定抵抗をあと1dB上げても良いかも知れないと考えだしたのである。
ウーハーはJBL130A、能率はカタログデータ上は101dBである。
ツィーターはTecnichs EAS-9HH42で能率は101dBである。
ドライバーはJBL LE85で能率は108dBである、そしてダイアフラムをUSAラジアンのアルミの振動板に交換しているのである。それをマイナス8dB下げてある。
つまりウーハーとツィーターは101dBでドライバーは100dBである。ドライバーだけ1dB低い事になっているが、聞いた感じはそこでバランスしている。
しかしLE85は、個人的にドライバーの端子を外した穴からリッツ線を引き込み、ダイアフラムのリード線に直に半田で留めている。
なので1dBカバー出来てるかも知れない、それとドライバーに繋がってるホーンはコーラルのAH-500である。
ホーンのカットオフ周波数は250Hzと低いので、ウーハーと上手く手を結び、音の薄さをカバーしている気がする。ドライバーは繋ぐホーンで能率も音も変わるのである。
前の部屋でドライバーを今のレベルから1dB上げると、急に薄っぺらなうるさい音になったのだ。今はどうなのだろうか。
しかし、今日は物凄い楽器の分離と調和とエネルギーを感じる。
オーディオはいったいどこまで鳴るのだろう。今焦ってネットワークを半田で留めるとまた時間がかかる。暫くはこのままで様子をみる事にしよう。
異次元の鳴り方にはもう既になったのだから。後はゆっくり自分を信じ、上に昇るだけである。ここもやはり順番が大切である。
ケーブルのエージングが進むとシステムはいきなり激変するのである。