青黒檀の効果オーディオ
数あるオーディオインシュレーターの中で、ピカ一の効果のある色々な素材を個人的に二十年近くずっと探して来た。
使う場所にもより、一概にこれが最高とは言わないが、木材で何種類かに絞られてきた。しかしあくまで、個人的な主観によるものだと言う事を念頭に、参考にしていただけたら幸いである。
1)[青黒檀]音に芯と力があり重厚な重心の低い落ち着いた音が特長。しかしCDプレーヤーの下には不向きと思える。
2)[チーク]青黒檀程ではないが、響きの密度が高く木管楽器の再生に秀でている、音は少し腰高に鳴るが柔らかさが特長。
3)[楓カエデ]別名をメイプル、素材そのものは目の詰まった固く重たい木材だが、広がりのある品の良い上質な音が特長。
4)[桜]楓と似たような雰囲気だが芯が強く優しい力のある暖かい音が特長。
5)[ブビンガ]音にスピード感があり、色付けのない低いところまで素早く沈み込む低音が特長、量感もかなりある。
6)[アフリカ黒檀]青黒檀より響きは少し劣るが、値段や探し易さも考えると、使う場所にもよるが、インシュレーターには一番無難な木材ではないだろうか。音は重厚で派手さはないが、楽器の分離に優れクリアーである。
木材は、金属よりは加工がしやすく適度な内部損失があり、響きも鋭くなくインシュレーターとしては向いてる気がする。
他の素材(金属やアクリル系や石材)は、そのもの固有の音のキャラクターが強すぎて、あまりオーディオに向いた素材は見付からなかった。特に御影石(白や黒も)が独特なキンキンしたような鈍くボケた音がした。
今回特に驚いたのは、プリとパワーに繋げているノイズカットトランスの下に敷いた板の威力であった。
ノイズカットトランスの下に木材を敷くと、スピーカーからの床の振動と、トランスそのものの唸りを適度に相殺してくれると言うことが分かった。そして下に敷く木材は、色んな種類があり、その木が持つ固有の響きを再生音に追加出来るという事である。
もっと言えば、叩いたその響きが合わさって再生されるのが分かった。
出来るだけ固くて目の詰まった重量のある木材が良いようである。
また、何種類かの木材を合わせ、共振点を変えてしまうのも効果があり面白いと個人的に思った。
その中でも、やはりピカ一は青黒檀であるが、大きなものが少なく、はじめから割れていたり固いため、乾燥等の具合で変化し、なかなか精度がでないのも青黒檀の特長でもあり、泣き所でもある。
またその優れた青黒檀で総てをガチガチに固めてしまうと、音も固くなりすぎ、なかなかバランスがとれない。やはり、さじ加減が大切である。
色んな種類の木材を、場所によって使い分ける匠のセンスが必要になるが、チャレンジしてみてはいかがだろうか。
金属やブロックは、重く質量もあり良さそうなのだが、質量があるが故に共振したら最後鳴りっぱなしになる事を忘れないでほしい。かなり強く固有の振動周波数があり、なかなか柔らかな広がりのある綺麗な音にはならない。
どんなに固くて重い物質にも必ず固有の振動周波数がある。木材はそれが少ない。オーディオインシュレーターには、目の詰まった木材が優れていると思う。