深夜、MCヘッドアンプを通さない音に感動した
この部屋は確かに、電源の環境が違う。しかし聞いてみるまではこれ程差があるとは思わなかった。この部屋のファーストインプレは実に酷い音だった。
今日、深夜にオーディオを聞いていた、ふと違和感を感じ、MCヘッドアンプをパスさせて、プリのボリュームを半分位迄あげて聞いてみた。
ある予感は確かにあった、想像していた様な、ピュアで素晴らしい理想の音が鳴った。
以前調布の賃貸マンションで、深夜の小音量再生を頻繁にやっていた。ご存じの方もいらっしゃるだろう。
しかし今、全く音質が違うのである。部屋が静かなのも影響しているとはいえ、今回は小音量ではないのである。
調布の時も、確かに昼間に同じ条件で聞いた事はある。しかし音の潤いがまるで違う。
先ずは、プチ、ノイズの音が全く違う、クリアーで自然だ。
こうなってみて、やはりOrtofon SPUは素晴らしいカートリッヂだと思う。どんなに色々レコードをかけても、粗が見つからない。
パスさせると、音が直(すなお)なのだ、なにがどうのの理屈では語れない、私は思った。当たり前だがオーディオの電源環境はとても大切なのだという事を。
MCヘッドアンプを繋がないと、音がつまらないと話された方がいらっしゃる。そんな事はない、我が家では、全ジャンルしっかり楽しめた。
いつも聞いてる音に満足していては永遠にそのままである。しかし人はなかなか本当は優れた変化に気付かず元に戻してしまう。頭で勝手に考えてしまうのである。
それでは真実が分からない、上手くならなかったらどこがおかしいのか考えてみるのも時に必要である。
私のシステムも含め、どうせ大して鳴っていないのだから。それはとてつもなく上手く鳴ったシステムを聞いたからである。上には上があると言うことである
MCヘッドアンプを通さないピュアな音は、そんな事を私に語りかけてきた。