常に進化を続けるオーディオ
私はよく、行動が早いと言われる、そしてウエスタンスピリッツのオーディオは、常に目まぐるしく進化をし続ける。次に来たとき、前回とはまるで違う音に常になっている。よくそう言われる。
言い方を変えれば、私は方向や、やり方が変わり、落ち着きがないとも言えるが、何故こんなに行動が早いのか当の私にも分からない。
しかし、これだけは言える、結果を急いでいる訳ではない。ではなぜ早く行動出来るのか?多分、工具をたくさん揃えて来たからだろう。
私は、ホームセンターの工具売り場が大好きである。売り場に行くと、見ているだけで様々な使い方が浮かんできて、先ずは頭の中で作業手順を思い浮かべているのである。
リスニングルームにある、たくさんある工具は、何かを想定して購入するのでなく、必要な時にその都度仕入れて来た。無駄になるからである。そして絶えずメンテをしていて、古くなった工具は出来るだけ早く買い換えている。
やはり油が切れたり、動きの悪い鈍くなった工具ではまともな作業は出来ない。そして己の手にあった少し良いものを購入する。
やはりスナップオンやベッセルやPBは私にも合っている、私は用途に合わせそれらを使い分けている。
その拘って集めてきた工具があるから、常に正確に早く作業が出来るのだと思う。しかし、今以上の精度を出そうとするならば、やはり旋盤やフライス盤は欲しいところである。
正確に真円を作ったり、ボール盤では出来ない真ん中に正確な深い穴を開けたり、正確な溝を切る事が出来る。しかし良いものはやはりかなり高価である。
これらが揃えばウエスタンスピリッツは、作れるものが更に増えて、更に上の加工精度を出せる事が出来ると思う。
しかし、どんなに精度の優れた機械があっても、やはり最後は人である。使い方を誤れば必要な精度は出ない。
機械には一台一台、必ず癖と僅の遊びがあるからである。
その為には、行動を早くして、常に考えている事が大切である。後は個々の技能と慣れである。それが総ての作業を正確で失敗のない成功に結び付けるキーワードとなる。
そして、オーディオ以外の事から色々なヒントを常に私は探している。出来ない筈の事が、違う観点から見つめていると、なんなく簡単に正確に出来る事もあるのである。
多分、出来ない事はない筈である。私は、”たられば”が大嫌いである、反省は良いが、後悔は何の得もない。
しかし、無鉄砲に走り出すのはアホである。常に考えている、その習慣はなかなか身に付かないが、この私に出来たのだ、誰にでも出来る。この思考はオーディオだけに限らず総てに繋がる。
その繋がる、が、総てに結び付くのである。イコール当然、行動は早くなる。そして、いつもなにがしかの進化がある、と、私は思う。