深夜の小音量再生
どうしても何かに興奮して眠れない。深夜そっと布団を抜け出し、三階のリスニングルームへ来た。真冬の為、室温は17.5℃になっていて、水を打った様にシーンとしていた。何の音も聞こえない。
システムのスイッチをCDから順に、プリ、パワーと入れた。CROWN DC-300Aの電源を入れると、トランスからバネの様なガウーン!!と唸った音が一瞬して再び部屋は静かになった。
さて、何を聞こうか…
ARCHIE SHEPP QUARTET TRUE BALLADS TKCV-35024が目に飛び込んで来た。こいつは良いや。
CDがマランツ72aなので、バリアブルに繋ぐと、リモコンで音量調整が出来る。殆ど聞こえない位の小さな音量が今日は、とてもお洒落に感じた。
夜の暗闇の中に溶けてしまうかの様な、真っ黒いジャズである。
よく考えてみると去年2013年は色々あった…
そして、ウエスタンスピリッツは、ずっと求めてきた最低音の鳴らし方をやっと見つけた、かなりの効果が期待出来る。
このJBL4560BKで130Aで、一度は完全に敗北したかに思われた最低音再生であるが、多分この方法ならば鳴ると思う。
私は、一度このボックスを完全に諦めた、しかし人伝に聞いた今回の情報は、私に、少なからず勇気と希望をくれた。
今は、リッツ線でウエスタンスピリッツのスピーカーケーブルを作っている。
JBL4560よ、共に行こうね。
静かに聞いていて沸々と心に火が灯った。
深夜の小音量再生は良いですよ。システムの本当の実力はこの時に分かる。