改めてCD‐34を見直した
暫く同じマランツのSA7003を聞いてきた、少しの間聞いてしっかり判断したかったからである。
少し前に何度も半田をあげて修理したお客様のCDプレーヤーである。暫く聞いてきたが、ちゃんと安定した動作をしてくれた。
ハイのレンジがほんの少し気にならない程度に狭く感じるが、こちらの錯覚かも知れない。
やはり感想は変わらない、アナログ的なしっかりした優しく太い音が出る。
最近のCDは、音は綺麗なのだが、音に元気がなく薄いのである。CD‐34は、音像の現れ方が濃いので、個人的にはやはりCD‐34が圧倒的に好みである。
ある意味情報量がすくないとも言えるのかも知れないが、落ち着いていて聞きやすいのである、柔らかいがこもっている訳ではない。
スピーカーから音がパラリと剥がれる様な雰囲気は、現代のCDにはどうしても個人的に感じないのである。
CD‐34には気品さえ感じるのである、高音がどうの低音がどうののレベルではなく、所謂楽器本来の音がするのである。
これだけテクノロジーが進んだ筈の現代のCDプレーヤーは、なぜ今の様なつまらない音になってしまったのだろうか?
マランツやフィリップスが良かったのは、かなり昔の話になってしまったのだろうか。
今はエソテリックに負けてる気がする。
今となっては、マランツのCD‐15、フィリップスのLHH‐800R、LHH‐500Rがとても懐かしい。何を聞いても音が良かった。CD‐34も似た様な雰囲気を聞ける。
やはり素晴らしい。お客様へ修理完了の連絡をした。