ツィーターの情報量が足りない
私の使っているツィーターは、テクニクスのEAS‐9HH42言わずと知れたホーンツィーターの名機である。値段が安価で安物ツィーターだ、等と仰った方がいらっしゃるが、とんでもない誤解である。 振動板がチタンで、今製造するととても高価な商品になると思う。。
こちらも去年、人伝の付帯音対策として、ホーンの喉元とイコライザーに塗ったもの(墨汁)を総て綺麗に拭き取った。
間違いない、私の付帯音対策は間違えていた。ラリー・カールトンとロベン・フォードのアンプラグドTN 37229を我が家で聞かれた知り合いが、二曲目の冒頭で、もっとざわついてる音が入っている筈だと話していた。
そして、第一にドライバーのダイアフラム USAラジアンをノーマルに交換した。その結果、知り合いがご試聴の時に話された、観客のざわめきは聞こえる様になった。しかし、その上の音階、つまりエアー感みたいなものが足りない気がしたのである。
エアー感はズバリツィーターの響きであり、今回過去に行った付帯音対策を疑ったのである。
音は鋭角になったが、エアー感が増した為、滑らかになり奥行きが格段に増えたのである。そう、EAS‐9HH42はこの鳴り方になって欲しい。
芯のある強い、浸透力のある音になったのである。ツィーター単体をネットワークに繋げて聞いても、音は殆ど聞こえないのに、ドライバーやウーハーと繋がると初めてその威力を発揮するのである。
ドライバーやウーハーの鳴り方まで変化をする。本当にツィーターとは凄いものである。
ホーンツィーターの喉元やイコライザーはノーマルが良い、安易な後付け改造は、やはり良くないのである。
テクニクスのホーンツィーターの名機、EAS‐9HH42は、やっと元通りの芯のある音色に戻った。
墨をツィーターの喉元やイコライザーに塗ると、付帯音と共に美しい響きがなくなってしまう。