アナログ考
アナログをしっかり鳴らす為には、ターンテーブルやトーンアームを支えるキャビネットが、しっかりしていなくてはいけない。
ウエスタンスピリッツはYAMAHA GT750のキャビネットを自作し、トーンアームをオーディオテクニカAT‐1005Ⅱに交換して使っています。
GT750はトーンアームがグランツ製で、お世辞にも素晴らしいとは思えなかったのと、キャビネットがMDF(おが屑を接着剤のようなもので固めたもの)ボードで、あまり響きが良くないと思えたから作りました。
赤タモの集成材とチーク材を合わせて、キャビネットを自作したのです。
そしてその時に、せっかくだからと、トーンアームの内部配線が気になって見てみると、被膜の中の線が錆びていました。
なので0.12㎜PEW単線を四本捩り、左右とグランド合計五ヶ所配線し、その時にトーンアームの出力の5ピン端子を外し、そこから長めに引き出したトーンアームの内部配線とPUケーブルを半田で直に留めたのです。
更に、同じキャビネットに付いていた電源トランスをキャビネットから外し、少し距離を持たせ、荒杉の角材にネジで留めました。
そしてエの字の形に加工した青黒檀を合計三個、前面下に二つ、後ろ下に一つ敷きました。青黒檀はズバリ高解像度の音になるからです。
赤タモの集成材とチーク材を合わせて作ると、バランスの良い安定した、静かな力強い音になりました。
トーンアームの内部配線交換及び、PUケーブルとのダイレクト接続はとても効果がありました。音に力と気品が構築されました。
ウエスタンスピリッツは、出力もインピーダンスも低いMCカートリッヂを使うので、内部配線は太い方が良いのです、心配していましたが、トーンアームの回転や上下の動作に影響はありませんでした。
トーンアームの内部配線交換は接点も激減して、何一つ悪い事はありません。ただ一つのデメリットは、慣れていないとトーンアームを破損させてしまう恐れがある事です。
そして、ターンテーブルの電源トランスを、外付けにする事で、唸りから解放される為、S/Nの向上に繋がりました。
そして、軸の清掃と油を入れ直した事で、ゴロがなくなり、素晴らしい音になりました。
最後に青黒檀を三ヶ所敷いた音はもうやめられません。ここにウエスタンスピリッツのリッツ線を配線してるのです。
ウエスタンスピリッツは、CDも上手く鳴りますが、ズバリアナログです。
やはり、アナログは圧倒的に素晴らしいと思います。