伝えたかった事
色々語って来ました、そして、今、と思ったのです。
オーディオから頭を切り離し、全く別な方向からオーディオを考える事です、実に色々見えて来ます。
でも、みなさん機材の質やスペックの事ばかり、私も確かに最近色々買い漁りましたが、言いたいのはそうではなく、若い頃からじっくりJBLを聞いてきて、基礎が出来上がったと自分で思ったからです。
何時も煮詰まった状態でいくら考えても間違いを犯す事になるのです、先ずはじっくり落ち着いて真剣に聞き込み、今の鳴り方を熟知する事です、「これで良い、好きだ」ではなく、常に自分自身のやり方を疑う事です。
そして、人の言葉に素直になり、何処をどうしたらこうなると理解しなければなりません、常に何かがひっきりなしに変化していては、前後関係が掴めないのです。
煮詰まった状態では分からないと言いたいのです。
今回のマルチにしても、LCネットワークの鳴り方を理解出来たので、こんなに短時間で音をまとめる事が出来たのです。
マルチはとても困難とよく聞きます、それはユニットの数が多すぎるからではないでしょうか、私はスリーウェイが限界と感じています。
スリーウェイはまとめ易いのです、つまり38㎝ウーハーと、ドライバーのツーウェイで長年聞いてきて、そこにエアー感を出すためにツィーターをつけた、そんな感じなのです。
高音を鳴らす為も少しはありますが、エアー感を鳴らそうとした、こちらが正解だと私は思います、するとそこには、今まで聞こえなかったツィーターが消えたかの様な、素敵な高音があった事に気が付く、こんな感じなのです。
マルチはLCネットワークよりやり易いが、やはり経験が必要、LCネットワークも簡単な様でなかなか部品定数が決まらず大変です、どちらが優れてるはないと思います。
ただ前後関係を上手くまとめ、配線やスピーカーからの振動対策を理解し、一つ一つを丁寧に繋げてみたら、私はマルチが好きだったのに気が付いたのです。
そして、私はやはりJBL 4560BKが大好きです。
オーディオをあまり買い換えないで、じっくり聞いた後に答えを出すことが大切で、何がどうなってこうなったのかその答えを出せるようになった時、それからシステムを改善した方が遥かにやりやすいです。
片寄った理論だけでオーディオは上手く鳴りません、そして、いまのシステムもまともに鳴らせないのに、機材を買い換えたり、下に敷くものを考慮しても絶対に上手くいくわけありません。
総ては何もしない状態で上手く鳴らす努力が必要になります、総てはじっくり聞き込んでからです、私はその思考に切り替えてから、マルチに挑み成功致しました。
じっくりね、物事には順序があるのです、例えますが、いきなり柔道の黒帯はとれませんよ。