色々行った音質改善
考えられる殆どを私は20年前にほぼ素材の組み合わせも使う場所も含め網羅しています。
昔ウエスタンスピリッツは、トゥルーカラーズと言う社名でスタートしました、その社名の意味とは、ケーブル外被に使う絹糸や綿の糸は実に色んな色や染め方があり、人それぞれに色んな色の外被の被ったケーブルを作ろうと思った、そして家内はシンディー・ローパーのトゥルーカラーズと言う曲が好きだった。
でもホームページを開設するもあまり反響がなく、社名にウエスタンを入れる事にしたのです。
とにかく貪欲に色んな素材を探し、溶かす温度にもこだわり色んな抑振材を作りあちこちに試したものです。
会社の中はところ狭く、まるで研究所のようであり、常に何かを開発していました。
振動を抑えるもの、逆に鳴くけれど違う周波数で抑えるもの、合わせて割合で抑える周波数を変化させるもの、そして木材との出会いです。
スピーカーボックスやドライバーやホーンの下に色々なものを色々な形や質量で敷いて音を掴もうとしていたのです。
抑振に一番きいたのは、蜜蝋と、松ヤニを適度な温度で溶かして混ぜ合わせ、自然な温度でゆっくり冷まし凝固させたものです。
色々混ぜてみたのですが、やはり割合にもよりますが、蜜蝋と松ヤニの混合がぴか一に優れてはいます。
しかし、抑えはきくのですが、綺麗な響きまで失ってしまうのです。
こんな事を二十年前の私はケーブルの研究と共にやっていたのです、もっともっと色々やったのですがあまりにもその数は膨大で忘れてることもあるくらいです。
でもすべての実験結果は大学ノートへ書いてありますから過去を紐解く事は出来ます。
ヘッドシェルを自作したり、シェルリード線を何本も自作したり、トーンアームの内部配線を自作し交換したり、その配線と自作したピックアップケーブルをからげて綺麗に半田をしてみたりしました、そのたびに音は天へ登って行きました。
しかし、最近気が付きました、やった事は確かに素晴らしいけれど、私のやった事は明らかに改造です。
私は人の作ったものを勝手にいじくりネットで公開してる方をあまり好みません、その方たちと同じ事をしているではありませんか。
そして家内に言われました、あなたはプロです、誰もが購入出来て、誰もがオリジナルのまま使えるものから、誰にも鳴らせなかった音を鳴らし、貴方が手本を見せるべきだと。
その為には変なものをウーハーに塗ったり、端子をはずしてリード線とスピーカーケーブルを直に半田で留めたり、そんな事を素人が出来る筈がない。
そうしなければ音が良くならないならば、貴方の腕がないと言う事ではないか?
人と同じものを使い、人より優れた音を鳴らす、これがプロであり、これが当たり前だと思う。
なので、私は色々経験してきて家内と同じと気付いたので!アホな改造をやめたのです、その為にはどうしてもまともなイシノラボのマルチシステムが必要だったのです。
プロと言うのはなんと言われようと、一流でなければならないのです、改造は必ず化けの皮が剥がれます、己だけの満足では駄目なのです。
家内はこれが言いたかったのだと思います、分かる一部の方にだけ分かっていただけたら幸いです。
まともに鳴らせばオーディオは鳴るのです、訳の分からない事を矢継ぎ早にやるから訳の分からない音になるのです、なんでも程度ものだと思います。
ウエスタンスピリッツは音をまともにします。