KRUG1996年ビンテージ(シャンパーニュ)
このお話の内容は少し前の内容です。
クリュッグ、ビンテージ1996年を購入してからワインセラーで寝かせ、二ヶ月たちました。
二十一年の時を経たビンテージワインなので、「直ぐに飲んでも平気」とのお店のソムリエさんのお話でしたが、一応落ち着かせる為に、二ヶ月14度の定温で寝かせて来ました。
「クリュッグなら何でも大して変わらないだろう」ではなく、ワインである以上、やはり当たり年の良き葡萄である事が、美味しいワインの条件なのです。
色々調べてみると、1996年は同じクリュッグの中でも、1928年ものと比較される程、とても葡萄の出来がよく、幻のシャンパーニュだったとクリュッグドットコムに書いてあります、お調べになってみては?
1928年ではシャンパーニュなどまだ日本には入ってなかった筈だと思います、入ったとしてもかなりの高額だった筈です、理由は、まだ円は価値が低く、かなりの財閥の方しか購入出来なかったからです。
それと比較されるとは、余程のシャンパーニュだった事になります。
買値で81000円でした。
そんな立派なシャンパーニュとは知らず少し奮発して簡単に飲んでしまいました。
一口飲んで驚き、数分置きに飲んで、あまりの美味しさにネットで家内に調べてもらい、初めて分かったのです、これがクリュッグだったのですね。
芳醇なアロマ、栗の花の蜂蜜や桃が合わさったような濃厚な香り、鼻に絡むことなく、一瞬の香りを残し潔く消えて無くなる美しくもはかない味わい、これを飲まずしてクリュッグは語れない、そう思いました。
とにかく炭酸が柔らかで、総て香りや味が絶妙なバランスで溶け込んでるのです。
なので、有名なジャクソンなど綺麗な味だけのシャンパーニュではなく「世界中の貴族が好んで飲まれるのがクリュッグだ」この言葉がよく分かりました。
ちなみにどこでも手に入る2~3万円のクリュッグとはまるで違い、ビックリする程、美味しかったのです。
家内は酸味が気になり、あまり好みではなかったようですが、シャンパーニュとはフランスのもの、酸味はある意味フランスのワイン独特なものなのだと私は思いました。
ちなみにイタリアのフランチャコルタも酸味がなく、いくらでも飲めてしまうと聞いた事があり、実際に安価なものから、そこそこのものまで実際に購入し飲んでみたのですが、私はフランチャコルタは、個人的に胸焼けして駄目でした、私は胸焼けするものを美味しいとは例えません、一本最後まで飲んでみての評価をします。
話はそれましたが、1996年もののKRUG、是非一度特別な日に飲んでみて下さい。
高額なので一本を何人かでシェアしても楽しいでしょう。
このクリュッグは全く違います、やはりワインは葡萄の出来で決まります、ならば当たり年のビンテージを飲むべしです。