我が家のオーディオルームの欠点
部屋の形が特殊なので、部屋の中に四本の柱がある、出来上がる前、図面を見せられた時は愕然とした、当時の私は経験がないので、柱があっては音に影響すると思った。
でも昔、仕事で軽井沢の別荘へ伺った時、確かに我が家と似た形の部屋で、いい音を鳴らされてたお客様が一人だけいらした。
もっと小さな部屋ならばあまり影響ないらしいが、この部屋は16畳である、イコール天井の面積が大きくなる。
地震の時の強度や、台風の時に天井が飛ばされる可能性があるとのこと、なのでどうしても四本の柱は必要なのである。
普通の三階建てならば屋根の中で強度を保てるが、ここは小屋裏部屋である、よって屋根の中が部屋なのである。
平行面が前後にしかないため、付帯音対策は楽なのであるが、実際建って聞いてみると、柱はあまり音に影響ないのが分かった。
しかし聞いてる所から左側のツィーターが見えなかったりする、見た目が悪いだけである。
後は部屋の端を歩こうとすると部屋の断面が野球のホームベースのようになっているため、天井が低いので頭をぶつける事がある、いつも気をつけている。
でも部屋の頂点の高さは2m40cmある、そして入り口が私の自慢の一つなのだが、本物の防音の鉄扉を特注で作っていただいた。
重さは100kgを確実に超える、しかし高さが140cmしかないので、良く頭をぶつける、しかし鉄扉の防音効果は抜群である。
後は問題なしである、部屋の防音ドアや壁や天井にアコリバのQR‐8を貼り付けて鳴きを調整している。
そして同じくアコリバのRR‐777を高い所に設置(床から180cmの高さ)した、効果てきめんである。
アコースティックリバイブで検索すると情報が出てくる、これは使った方がいいと思う。
音そのものをどうこうするわけでなく、多分、人間の脳をリセットするような効果があるのだと私は感じている。
話が長くなり申し訳ない、とにかくこの部屋は、見た目に慣れたらとても快適な空間なのである。
山小屋風のペンションみたいなウッディーなお部屋である。
人は天井が低いと落ち着く、容積は四角い部屋に勝てないが、逆に適度に容積が減るとエネルギーロスを減らせるかもしれない、しかし心配だった低域は下まで歪みなくよくのびる。
最近聞きもしないで、色々解説してくる方もいる、オーディオは聞いてから判断したいものである、私は何時もそうしている。
確かに聞かなくてもある程度は分かるが、やはり実際に聞かないと分からない。
オーディオは、その方の人格も含めたトータルの音であるからだ。
かえすがえす話すが綺麗に片付いた部屋はとても清々しく気持ちの良いものである。
部屋の弱点をプラスに換えたようなオーディオであるが、まあまあ上手く鳴っている。
この部屋で初めて鳴らした時は、あまりの音の悪さに、目の前が真っ暗になり「もうオーディオはやめよう」そう思ったものである。
とにかく来年の二月で丸五年になる、とにかく新居は三年はまともに鳴らない、柱や壁がガチガチだからである、今もまだまだだが、とても上手く鳴っている。