イシノラボのアンプ
このお話は少し前の内容で、実際のウエスタンスピリッツはかなり先へ進んでいる、部屋を片付けラックを作ってから結構な時間が経った。
もう答えは出たようなもの、以前から書きためていた事を公開する。
オールマルチシステムと言いたい、私はどれだけ願いこのマルチシステムを手にしたのか、プリアンプを先に依頼して、次がチャンネルデバイダーだった。
イシノラボからチャンネルデバイダーが届き繋いだ時、今まで使ってきたパイオニアのチャンネルデバイダーが、如何に経年変化でボケた音だったのかがハッキリと分かったものだった。
代表で製作者の平野さんと、何度もメールのやりとりをし、たくさんのわがままを聞いていただき、約半年で総てハイレベルのマルチシステムは完成したのだ。
最後に完成したパワーアンプが発送された次の日に父が他界した。
以前ウエスタンスピリッツのマルチシステムは、総て中古品だった、音は部品や接点の経年変化でボケていた、それをなんとかしようと探していた。
なので、イシノラボのホームページに私のタイプは今も存在しない、規格外のマルチシステムを一から設計製造していただいた。
プリが届いた時、余りの付帯音のなさに愕然としたものだ「しかし、ちょっと待てよ」これが求めていた音なのだと少しして気がついた。
ボリュームを上げても下げても音質は物足りない位全く変わらない、市販品のアンプはどれも音量で音質が大きく変化する、しかし私の所有するイシノラボのアンプは、全く変化しないのである。
私の求めたシンプルな音質とはこれだった。
それはチャンネルデバイダーも、パワーアンプを繋いだ時も常に一環していた。
付帯音(余計な音)がないのである、ネットで検索すると山水の音と似ていると書かれていた(しかし山水の音とは似ても似つかない)私はそう思う。
当時ヤマハの音はカッチリしていて、山水の音は甘かった、私のアンプの音は(デザインは山水と少し似ている)が、音質は似ても似つかない、平野さんの求める音も、当時の橋本トランスも、お互いを殺し合っていたのだと思った。
私は正直、昔の山水のアンプの音が嫌いだった、平野さんに伺うと、山水の時は自分の意図した音ではなかった、山水が販売し易い派手な音だったとの事だった。
山水が消滅したあと、本当に作りたい音をイシノラボ(平野さん)のアンプは作ったのだと分かった、やはり大手にいては出来ない事だらけなのだと思う。
私のマルチシステムは、更に遥か上のウエスタンスピリッツの拘り抜いたスペシャルマルチシステムだ。
付帯音が殆どない、あるとすれば、私がスピーカーを鳴らせてない事になる。
そろそろ平野さんが聞きに来られるだろう、本気を出したいものです。
本当に凄いものとは、凄いとさえ思わせない程凄いのである。
excellent!!