フィーリングは教える事が出来ない
これだけは教え伝える事は出来ないのである、教わると言うより、自分で気付かないと分からない。
板前の仕事もラーメン屋さんの修行も、仕事は総て全く同じだと思う。
当然オーディオの仕事もそうです、師匠は一々教えてはくれない。
何を何センチに切り分け、どの様にさばき、どの様に火を入れ焼き具合は云々、弟子達は直ぐに出来る人もいれば、数年経っても追い回しの人もいる。
しかしこれはもって生まれたセンスの差と、気持ちの問題である、出来る方は自分ならばどうしてほしいのか、相手(お客様)の事が分かっている、だからのびるのだ。
心の中にあるものは教える事が出来ないのである、つまり自分で気付くしかないのです。
なにとなにを合わせて使ったらこんな音になる、そんなこと分かっていたらみんないい音を鳴らせているだろう。
しかし誰もが偏っていて、正直上手く鳴っているとは言い難い。
オーディオは人に教わるものではない、確かに間違いは指摘出来るが、その真意に本人が気付かなければならない。
けれどその真意はなかなか伝わらないのである、私は通って来て分かっているから「何故こんな簡単な事が分からないのか?」と思ってみるが、分からないものは仕方がないと思うようにしている。
ましてやこれはブログである、実際会話しても難しいのに、文章で人に伝えるのは正に至難の業である。
それは何故か?一人一人読解力や捉え方が違うからである。
だから伝える事が難しいのです。
人は自分が聞きたい事しか情報が入らない、なのでフィーリングやセンスだけはなかなか教える事が出来ないのである。