トーンアームのオーバーハング
今更恥ずかしい話だが、緻密に合わせていたはずのトーンアームのオーバーハングが、かなり(5ミリ)ずれていた。
たまたまオーバーハングゲージを見つけ購入してきた、以前、所有していたが引っ越しの時になくしてしまい、定規で自作したものを使ってきたが、それがいけなかった。
トーンアームはSAECのWE‐308SXである、皆さんご存じのとおり、とても神経質な調整を要するトーンアームである。
本来このアームのオーバーハングは5ミリである、それが驚くなかれ1センチになっていた。
やっと正確に5ミリに合わせた、当然、針圧も変わる、その時インサイドフォースキャンセラーも外し、正確にあわせなおした。
水平もラテラルバランスも総てオーケー聴いてみた、先ずは新たに来たタンノイのマーキュリーだったので、あまり差は感じなかった。
それではとJBL4560BKに戻した「物凄い差だ」簡単に言えば、オーバーハングの合っていないトーンアームが、まともな動作をしていなかった事を意味する。
つまりエネルギーロスを起こしており、帯域バランスまで崩壊していたのだと分かった。
二年程この状態で聴いていた事になる、トーンアームのオーバーハングを甘くみてはいけない、それにしてもこんな状態でも作ったケーブルの検証は出来る
あまり気にしていない方が多いが、オーバーハング、インサイドフォースキャンセラー、ラテラルバランス、針圧、水平はとても大切である。
音で食べてるこの私でさえこのていたらく、たまには己が過去に行った事を疑わずにいられない。
やはりアナログの音は凄い、暖かいとか柔らかいとかその様な音ではない、ひたすら鮮烈な(鮮やか)音であるが、その総てはうるさくはない。
やはり普段から聴いてるスピーカーの方が、分かりやすい。
ウエスタンスピリッツは、更に高嶺に登った、さあこれから注文がきたケーブルを2セット作らなければならない。
長めのスピーカーケーブルも少し作っておくべきだった。