オーディオケーブル
新たなオーディオケーブルを購入してきて繋げると、どんなケーブルでも、いい悪いはあるものの、とりあえず音が変わる。
しかし少し聴いていると何かが違うと気がつく、再びもとのケーブルへ戻してみたい。
そう思った事はありませんか、しかし再びラックの後ろへ入り、配線する事が面倒くさい、ラックの後ろは狭く配線しづらいからである。
普通は面倒になり、ある程度は綺麗に配線するが「そのうち、ちゃんと配線し直そう」そしてついつい年月が経ってしまう。
数年後ラックを移動し裏の配線を見てみる、クロスしたり絡まっていたり埃がたまっていたり、結構酷い状態になっている。
その時ケーブルにのった埃をふき取ったり、接点に接点復活剤をかけ清掃したりする。
錆びたスピーカーケーブルの端末を新たにむき出してみたりする、総てを繋ぎ終えて聴いてみる。
そして「たまにはケーブルの清掃も必要だな」と思う、自分で行い音が改善された達成感で、一旦は心が満たされる。
普段聴いてるソフトではなく、あまり聴いてなかったソフトもたくさん聴くようになる。
しかし次の日か、何日か後に「あれっ?片方の音が途切れ出す」、こんな経験はないだろうか。
ずっとケーブルが繋がっていた接点は、あまり空気に触れず酸化が少ないため、何となく通電していたのである。
接点復活剤はその時はいいが、また直ぐに導通しなくなる可能性がある。
丁寧にマイクロコンパウンドで錆を落とし、アルコールで脱脂してから繋いで欲しい。
しかしあまり頻繁に端子を清掃し過ぎると、マイクロコンパウンドで端子が削れて、端子が緩くなってしまうので要注意です。
最近のピンケーブルは、端子に差し込んでから、かしめて留める端子(WBTなど)がある、繋いだ時はいいが、後に緩み接点不良の原因となる、そして音が弾まずつまらない。
その点ウエタンスピリッツのケーブルの端子は、USAのスイッチクラフト社製を使っている。
ハイエンドもヴィンテージの端子にも食いつきが良く、音も良く、使われてる方々からとても好評です。
接点不良はほぼ皆無である、現にウエタンスピリッツでは一度もない。
話は戻るが、配線をし直した時に起こるのが配線間違いである、左右のスピーカーのプラスマイナスの繋ぎミスです。
左右両方ともに逆になって間違えてる場合はあまり気付かないが、片方だけ逆になってる時は実に気持ちの悪い目が回るような鳴り方になる。
しかし左右両方ともしっかり繋ぐと、ネットワークの動作点も変わり、音は前に出てくる。
ケーブル配線は綺麗に、クロスしたり重ならないように、長すぎず短すぎず、緩やかな弧を描くように、綺麗に配線したいものです。
それだけで音はかなり改善されます。
ウエタンスピリッツのケーブルは、繋いでいきなり音の違いはあるが、更に聴いてるうちに音がほぐれてくる。
そんなケーブルが本物だと思う、何にもしなければ音は今のままであるが、何かを変えても音は変化するが、本当に音が良く変化したのか分からない。
分からないのは本当にいい音を聴いたことがなく基準がないからだ、そしてへんてこなケーブルを聴いてきたからだと思う。
私も以前はそうだった、師匠が作り持参してくれたケーブルを聴いて、腰を抜かす程の衝撃をうけたからである。
私だって世間一般的なケーブルと大して変わらないのであれば、身体を壊してまでケーブル作りに没頭はしない。
優れているから作るのである。
「ケーブルは魔物だ」こう話された方がいらした、ウエタンスピリッツのケーブルは、ある程度は計算で割り出した、しかし最後の所はやはり、耳と心の中にある音を聴き分け完成させた。
やはりお決まりの計算だけで優れたケーブルは出来なかった、ケーブルは魔物でも何でもない、経験と場数を踏んで何度も失敗し、その結果、妥協なく作ったつもりである。