お別れ
2015年12月から使って来た、エソテリックK‐01Xと、マスタークロックジェネレーターG‐01である。
オーディオは値段ではない、そう思って来たがそれが現実となった、世界は広いそして凄い。
去年ある方と知り合った、その方はジャズしか聴かない、しかしとても素敵に鳴っている。
その方はジェームスボンジョルノ設計のアンプを多数、愛用していた、そして自分は世界を知らずにいた事を思い知った。
その音をどうしても忘れられない、まだ届いてないので社名の公開は控えるが、CDの音が、我が家のエソテリックの音を遥かに超えていた。
一つだけ残念なのは、そのリスニングルームで、クラシックを聴けない事だった。
しかし、私の心の中のある周波数が「これは本物だ、購入せよ」ずっと囁いていた。
そして今年初めから悩んでいた「もし失敗したらもうエソテリックは買えない」でも、何時もそうだが、悩んでいると言う事はもう結果が既に出ている。
これだけ悩むということは、経験から言って先ず間違いない、今まで聴いてきたどんなCDプレーヤーの音とも違う。
日本の寝ぼけたような一般的なCDの音ではない、かといって日本に入って来てるような、バカ高い保守的な海外製品の音とも違う、音は緻密でセンスよく弾むのである。
「ボンジョルノの音と似ている」そう思った。
軍用開発に携わっている会社がバックにあり、そこの部品を使われ開発されたと聞きました、日本の製品では所詮、太刀打ち出来ない事を知った、軍用というのは、精度を要求されます。しかし、その技術を流用する事により、安く作れるのです。
私は覚悟を決めた、エソテリックには、家内共々、思い入れがたくさんある、CDをたくさん購入し、それを聴きながら何度も楽しんだ日々、最後に懐かしく思い出した。
愛おしく悲しいが、最後まで相変わらずの音だった、私はそれを分かってしまった、そして思った「元々エソテリックは身分不相応なものだったのだ」購入した時は、これが人生最後のCDプレーヤーだと思った。
しかしウエタンスピリッツである以上、やはり肝心なのは音である。
旅立ちの朝、エソテリックを鳴らしていた、今までで一番の音に感じた、しかし時は満ちた、更に次の扉を開こう!
昨日13:30エソテリックは、ウエタンスピリッツを旅立って行った、去るもの、新たに来るもの、それぞれに何かをくれるのだろう。
ラックから大きな機材が二つ消えた、もっと寂しくなるのかと思った、でもそのような事はなかった、飛ぶ鳥跡を濁さず、エソテリックはこの部屋での役目を無事終えたのだろう。
今までありがとうエソテリック、さようなら。
本日の珈琲は、バリ神山(しんざん)ハニー、私の好みです。
ここは関東そして晴天です、春が来ましたね、平成最後の桜が咲きそうです。