アナログサウンド
オーディオソフトがCDに切り替わり久しい。些かアバウトではあるが、40歳以下の若い方はDJブースにあるSL‐1200が二台並べられたクラブ用のターンテーブル位しか見たことがないのではないだろうか?
それをアナログと私は言わない、むしろレコードを再生もするが、楽器である。最近20代の若い方にウエスタンスピリッツのリスニングルームへお越しいただき、アナログとCDを聞いていただいた。
アナログのクリアーな音にとても驚いていた。私はマイケル・ジャクソンのスリラーをアナログとCDの両方を所有してるので、両方をかけて聞いていただいたのである。
今の若い世代はiPadかラジカセかよくてミニコンボを聞いてると思う。オーディオマニアでも腰を抜かすウエスタンスピリッツのアナログを聞いていただくのは些か過激だと思ったが、聞いていただいた。
そして「アナログはどんな機種や針でもこの様に鳴るのでしょうか?」との質問に、こう答えた。確かにアナログはこの様な傾向の音にはなるが、正直この様なレベルの鳴り方にするには、血のにじむ様な努力が必要になると、お伝えした。
正直まだ100%私の仕事内容をご理解願うのは無理がある。話はここまでにした。
良い音を聞くのはライヴで、後はYouTubeやiPadやCDで満足しない音質で聞いている、そんな感じだった。
今の若い世代は、再生音に良い音など求めていないのである。ジャズのライヴに仲間と行ったり、彼女を連れてクラシックコンサートに行ったりしているようである。
なので高額なオーディオを揃え、良い音を求めて聞くなどと言う感覚がないのである。多分、コンサートに行くか、部屋で好きな曲をYouTubeやiPadで聞くかなのである。
悲しい話だがこれが現実なのである。私の様なオーディオ好きな父親でもいらっしゃれば、少しは聞きかじっているだろうが。
しかしウエスタンスピリッツへ来られた若者はアナログとCDの音の差を見事に聞き分けたのである。まるで目の前で演奏してる様に音が分かれていて、リアルだったと話された。
CDの音は分離が悪く、アナログの半分も鳴っていなかった気がするとの事だった、それは私も同感である。同じマイケル・ジャクソンのスリラーの中のビリージーンだった。
これは疑いようのない事実である。