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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
移転したものです。

一期一会(いちごいちえ)

人は何も考えずに「じゃあまた今度と」別れる。これが実は永遠の別れになるとも知らずに。

恩を感じた人ほどそう思う。自分にはそんな経験はないから分からない、そう思うのは勝手だが、その時は誰にでも必ずやってくる。

私は28歳の時に、24歳の弟をバイク事故で亡くした。11月11日夜中の1時11分の事だった、父親が私の部屋に来て弟の死を知らされた。大阪の運送会社の営業所に勤務していて、バイク通勤にも関わらずお酒を大量に飲んでいたらしい。

気の優しい弟の事である、多分飛び出してきた猫かなにかをよけたのだろう、自爆だった。あと一分、無事に走れれば、部屋に帰れたのに。

その時からである、死には順番などないのを知った。親より先に旅立つ事の後悔を弟はした筈である。

まさか身内でこんな事があろうとは思ってもみなかった。平穏な家族の暮らしがずっと続くと思って疑わなかった。

それからである、友人と遊んで別れる時、じゃあまたね、明るく別れる事にしている。両親とも家内ともそうである。これが今生の別れになるかも知れないのである。

せめて残された者の心に、最後くらい爽やかなイメージを残したい。なので喧嘩別れや嫌な思いだけは残したくないのてある。

私の考えは独特なのかも知れないが、そう思う。亡くなった方は二度と帰っては来ない。

出会いと別れ、これだけを大切にしたいと私は強く思う。

今もまた新たな家を建て、千葉県の実家に帰ってきた、しかし、昔の友はもう誰も住んでいなかった。

しかし、毎日通いたくなる中華屋さんを見つけた。なぜ毎日通いたくなるのかであるが、マスターの人柄もあるが、いつも油料理をしているのに厨房や店内は古いが、掃除が行き届いていて、いつもとても綺麗なのである。そして、美味しい。

そして、値段が少し高めなので、あまり訳の分からないお客が来ないのである。常連客はみんな、古くからこの街に住んでいて、若い頃、努力をされ一財産を作り、今は引退されたような方々が昼間からお酒を飲み、結構お金を落としていく。

私は昼からお酒は飲まないが、定休日以外は毎日通っている。そうする内に店内に私を知らない方はいらっしゃらなくなった。いつも入って行くと、右から左から、ご挨拶が飛んでくる。

元々私の顔が話しやすいタイプなのか、どこに行っても私の周りには不思議と人が集まって来るのである。お店の方もマスターも〇〇ちゃんは不思議な人だね、みんなお知り合いになっちゃった、人徳かな?と話している。

でもお互い歳なのと無類の酒飲みなので、遅かれ早かれ永遠の別れは来ると思う。しかし、年齢的な順序だけはないのだ、ただ別れは突然音もなくやってくる。

だから、毎日元気に生きて会える、今、ただ、それだけでいい。今がいとおしい、どんな出会いも別れも大切にしたい。

会うは別れの始まり。また別れも新たな出会いとの始まりである。

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