LAURIND ALMIDA・CHARLIE BYRD LATIN ODYSSEY
アナログレコード、USA盤 Concord CJP‐211である。
このブログは、あくまでも私の主観であり、普通のオーディオシステムで鳴らして絶対に上手く鳴らないレコードの一つと思い、呟いてみた。少し、お付き合いいただけたら幸いです。
ウエスタンスピリッツは、このレコードのギターの低音弦が飽和して膨らみ、なかなか上手く鳴らなかった。
そして、上手く鳴った今、どうしても言葉は変かも知れないが、オーディオ的(弦のクリアーさのチェック)に必要なレコードだと思った。
このレコードはConcordの中でもPICANTE(ピカンテ)と言われるもので、色々調べてみると、高音質と言う意味のようである。
しかし、調布に住んでる頃からこのレコードだけは、ギターの低音弦だけがボンッ!となり、まるでボンゴの様な音に我が家のJBLは鳴っていた。
それはこの新居に来てからも暫くはその鳴り方になっていた。最近ウエスタンスピリッツは色々実験を重ねた結果、音が端正になってきた。お断りしておくが端正な音とは、飽和せず余裕のあるクリアーな再生音の事である。
もしやと思い今日聞いてみた。ボンッ!っと鳴っていたギターの低音がスッキリして、以前消えなかったボンゴの様な鳴り方はなくなっていた。
USA Concordともあろう会社がPICANTEと称して世にだしたレコードが、そんな音の筈がない、ずっとそう思っていた。
そしてやっぱりちゃんとした音の良いレコードだったのである。私がいつも話してるレコードレーベルやジャンルを飛び越えてとは、この様な事を言ってるのである。
ただ、こちらが鳴らせないだけなのである。
以前この音をウエスタンスピリッツの試聴で発見した方は私にこう言った。
「このボックスが何処かでスピーカーユニットの音と共振して妙な濁った音を鳴らしているのではないか?ボックスの共振をどうにかして止めるべきではないのか?」と。
その時、私も少しはそう思ったが、なぜかずっと納得出来なかった。私の思考は、何処か他の所でエネルギーロスを起こし、それが音楽信号を歪めているのだと。
今そのとおりに、安易な方法で、何かをベタベタ張り付けて誤魔化しそれを止めてしまうと、他に影響してしまい本当の答えが出なくなる、私はそう感じたのである。
結局その考えは間違えていなかったと思う。
その嫌らしい音の正体は、スピーカーが床に伝え振動させ、更にラックから機材へ伝わった低音振動だったのである。
そして、スピーカーボックスと後ろの壁との距離だったのである。
やはりスピーカーからの低音振動は、床を震わせラックから機材へ伝わり、機材本来の性能を著しく低下させる結果となっているのである。
スピーカーはただその信号を正確に受けて前後に動くだけ。
ならば、床や機材の下を適度に固め改善するしかないと思った。
一枚のレコードからこれだけの事が書けるのである。そしていつも私が言いたいのは、本当に音が悪いレコードやCDなど存在するのだろうか?と言うことである。
そして、やはりこの言葉になる「優れたレコードを鳴らせないのは、こちらの力不足なのだ」と。
ウエスタンスピリッツは鳴らないレコードを次々に当たり前のように鳴らしてきた。
鳴らないレコードやCDなど本当はないのかも知れない。録音が海外の場合、輸入盤が良いに決まっている。それは当たり前だが、今所有してるレコードを総てそれなりに鳴らしたい。
そんなウエスタンスピリッツの思いは、間違えているのだろうか?私には間違えているとはどうしても思えない。
夜中に聞いたLATIN ODYSSEYは今までになく、とてもしなやかにクリアーで素敵に鳴ってくれた。
特にA面一曲目のMEMORY(from¨Cats¨)は、圧巻だった。是非貴方のシステムで聞いてみてほしい。
簡単に鳴る筈がない。