出来る事から
とは言ってもやるべき事の順位があります。そして今、やらなければいけない事がありますが、出来る事と出来ない事があるのです。
そして、今急いでやらなければいけない中の、出来る事から順序を考えて、片付けて行きます。私のオーディオはその後の順位にあります。
いくらオーディオで食べてるとはいえ、先ずは社会と繋がった衣食住が一番にあるのです。先ずは公共料金の支払いが一番先です。
次に日々の食です、次に着ているものの洗濯や買い換えです。いくら仕事が出来れば良いとはいっても、やはり人は見た目です。ピカ一のものを着ろとは言いませんが、みすぼらしい身なりをしている訳にはまいりません。
次に私の場合、生業であるオーディオです。そして、住まいの清掃や手入れです。そして、ご近所や顔見知りへの細やかな配慮です。個人的に、これらが上手く出来てない方を、私は自分も含め認める事は出来ません。
私は少し固いのかもしれませんが、人間はこれらを常に念頭へおいて規律正しく生活していないと、バランスが崩れ、出来ない時、生活が崩壊すると思い込んでおります。
以前は、昼間から酒を飲み、常に何かに怒り、世間を睨み付ける様な生活をしていた事がありました。
その頃の私の考え方ですが「俺の鳴らす音は俺にしか分からねえ、俺は最高だ、みんなアホだ」この思考回路では、誰にも伝わる筈がありません。
こう思っておりました。確かにその頃、魂を浮き彫りにしたような、ヒリヒリした危ない格好いい音は鳴っていましたが、今の穏やかなウエスタンスピリッツサウンドとは違い、少しささくれた攻撃的な危ない安っぽいサウンドだったと思います。
そして、当然生活も荒れて、衣食住が上手く回らず絶えず困窮していて、酒を飲み過ぎて、口頭蓋炎(こうとうがいえん、喉が塞がる死の病)になり、妻を悲しませてしまったのです。
でも、その時妻は一言も私を責めませんでした、ひたすら柔らかく包んでくれたのです。泣けました、だから尚更身にしみたのです。
私が入院した時の、妻の悲しい顔を、私は今でも忘れる事が出来ません。
それから、まだまだではありますが、少しずつ今の人格が形成されたのだと思っております。
そして、父の承諾を得て、妻と二人で実家を建て替えて、千葉県の実家に帰って来たのですが、父の老いや、母の痴ほう症があり、今は少し大変ですが、優先順位を決めて、出来る事から無理をせず、コツコツとこなしている状況です。
しかし私は、一旦オーディオケーブルを作り始めると、一切気を抜きません。これが私の最優先順位となるからです。
しかし、私は自由人です。お客様がご自分のシステムに、私のケーブルを繋がれて、楽しくないケーブルなど作る気はさらさらありません。
やらなければいけない事は確かにあります。しかし、オーディオとはもっと自由で楽しいものでなくてはなりません。
これは主観ですが、ケーブルを作るのも、何か社会と繋がった衣食住や色々な事と、関係がある気がしてなりません。
そのバランスが崩れた時に、オーディオの音も間違いなく崩壊すると思います。「苦しみや反社会的な考えは独特の音を作る」ウエスタンスピリッツはそう思います。
今年56歳になります。もうそんなに人生の時間は残っていません。更に規則正しい生活を心がけたいと思います。
オーディオも、個人的にはまだまだではありますが、もう終わったかのようなずる賢い鳴り方になりました。そろそろ少しスローペースに切り換える時が来たのかも知れません。
このblogを書き終えたら、午前4時44分になってしまいました。何処が規則正しい生活なの(笑)
寝ます。