人生は仕掛け花火
私はつくづくそう思う、意識して何を仕掛けた訳ではないが、努力して私はなんとかオーディオケーブルの作り手になれた。
絹巻きは35歳の時に始めたから22年巻き続けた事になる、最近やっと固く均等に精度をもって巻けるようになりましたが、とうの私は一本たりとも気に入ったケーブルはいまだに作れたためしはありません。
常にもっともっとです、私の場合これが仕掛け花火だったのです。
所詮は自分で作り販売してるので、数が作れないので会社が大きくなることはありませんがガレージメーカーではありません、仕掛け花火が広い夜空に上がる日を夢見ております。
しかし最近嬉しい事に、私のケーブルを真似て絹巻きケーブルを作ってるのをネットでお見受け致します。
しかし、大いにやってもらいたいたいのですが、帯状のものや和紙を巻きつける作り方は、あまり賛成出来ません。
それはなぜか、平たいものや和紙を巻きつけても、空気の槽が出来て素線に強く巻き付かないため被膜が甘く、音が明るく粗くなるのです、特に和紙は和紙の音がどうしても付くのです。
和紙を握り潰すと分かります、グチャッとした音が出ますが、絹糸をいくら握り潰しても何の音もしません、これがすべての答えなのです。
絹巻きケーブルには付帯音はあまり付きません、強いて言えば、それがウエスタンスピリッツのケーブルの音の特長です。
これがウエスタンスピリッツの仕掛け花火なのです、
能書きはいらないとお話しになられた方がいらっしゃいます、そんなことはありません、能書きではなく説明です、間違えた接続のままネットで公開されてはこちらが困るのです、何でもありは駄目です。
とにかく変わった方がいらっしゃいますので気を付けています。
せっかく仕掛けた花火を間違いなく上げる為に。
ウエスタンスピリッツはこれからも日々努力致します。