経年変化で音がボケる
総てのオーディオ機材は、スピーカーのネットワーク(スピーカーユニットはエッヂなどがしっかりしていれば大丈夫)も含め、時を経ると初期の性能(部品定数)が保たれていないものです。
コンデンサーや抵抗で約二十年、いや、もっと早いのかもしれません、これに気付かず色々やってしまうと、ますます鳴らなくなります、鳴らないものを鳴らす、私もそうでしたが、それはごまかしです。
以前JBLのネットワークLX5が接触不良を起こしたので、安価な部品で同じ定数でネットワークを作った事がありました、安価な部品なので確かに音質は安っぽかったですが、それにしても部品定数のしっかりしたもので作ったネットワークは音のフレッシュさが違い驚きました。
そこで気がつくべきでしたが、数年前、他の機材も古く、やはり音はボケていたのです。
良いアンプを使う事も確かに大切な事でしょう、しかし、正確に音を決めるには、やはり順序があります。
先ずはまともな機材がほしかったのです、古いシステムは余程熟知された方にメンテの依頼をするしかないと思いますが、あまり腕のある拘った方がいません。
一般的に修理される方は、部品定数のみで、あまり音にこだわりはないようです、私はそれが嫌でイシノラボに依頼したのです、大正解でした。
とにかく、私はもう中古品を使う気はありません、ただしターンテーブルだけは、今は優れたものがないので、このままSP‐10MK2を使っていきます。
どんくさいオーディオはいけません、やはり類い希なセンスが必要です。
駄目なものにいち早く気がつく経験も必要です。
経年変化とは実に厄介なものです、少しずつ定数が変化するのでなかなか気付かずにいるものです。