オーディオを突き詰めていくと
勝手に主観で呟きます、少しお付き合い下さい。
考えれば考える程、突き詰めれば突き詰める程、オーディオも含め、総てのものは未完成なのです。
総てはあちこち(下請け)で作られたパーツ、その寄せ集めで一つになり完成されている。
しかもその総ての固定は、ネジ止めや溶接、オーディオの回路などほぼ安易な半田付け、何一つ無垢なものはないのです。
考えれば考える程、究極など何処にもない、他にも色々な理由があり、溶接や半田付けになるのです。
オーディオメーカーのメンテナンスなど色々な理由があります、故障するからです、その時、部品やパーツなどを交換出来なければなりません。
様々な理由から個人では作れなくなっているわけです。
でも極稀に作れる方もいらっしゃるのです、しかし、やはりトータルでオーディオ的なセンスがないのです。
私は作れないから想像出来るのだと思います、作れる方はその大変さを理解しています、いくらコストがかかるかも。
だからあい交える事がないのだと思います、科学者、物理、機械屋、回路屋、理数系、デザイナー、この様な人達が集まって出来るのがオーディオ機材なのです。
お互い譲り合うところが多く、妥協の産物がオーディオ商品なのです。
本当はどうすれば究極の機材を作れるか、彼らは分かっている筈です、予算や会社の利益や色々な問題があり作れないのです。
もし作ったとしても浮き世ばなれした値段の為、誰も購入出来ないと思います。
そんな訳で、究極の物を作る人はメーカーに必要ないのです、メーカーが目指すものを作る人材を、メーカーは信頼し大切にするのです。
本当に究極のCDPやアンプを作れたとして、果たしてその信号を正確に再生出来るスピーカーはあるのでしょうか?ないですよね。
絶対に壊れない機材、そんなものは何処にもないのです、けれどそれを愛でて大切に鳴らす努力をする、これがオーディオの楽しみであり、大切な事なのだと私は思いました。
オーディオにそこそこの答えは確かに存在する、しかし究極がない以上始まりも終わりもない、オーディオとはこのような趣味だと思うのです。
究極の機材の一つに、私が今回購入したtechnicsのSP‐10Rがあります。
しかし本体はキャビネットとネジ止め、トーンアームはチョイスしなければならない、ピックアップケーブルの接続はやはり不完全。
ただターンテーブルだけは確かに究極だと思うのです、まだ手元にないので何とも言えないですが、今までの経験から間違いなく究極のターンテーブルだと思うのです。
結局オーディオ機材は総て幻であり、総て人が作ったものなのです。