珈琲
我が家の朝食は遅い、と言うより我々は朝食を食べない、なのでお昼である。
先日つくばの竹園珈琲で購入して来た珈琲豆、マンデリンハニーを飲んだ。
別に蜂蜜が入ってる訳ではない、豆の表面にある薄皮を外さないで焙煎する事で、蜂蜜のような味と香りが残るのである。
淹れて直ぐはまだ熱く、苦味を強く感じるが、五分位たつと豆の味が出てくる。
そして蜂蜜のような香りと、バタートーストのような香りが鼻腔をくすぐる。
そして更に少しずつ冷まして少しずつ飲んでいく、珈琲はやはり豆なんだなと思う、その味が次第に強くなってくる。
次第に苦味はなくなり豆の香りと味が強くなってくる、更にそのまま冷ましながら飲んでいく。
とにかく飲んでる間中、舌に脂のない上質なバターのような味が残っている。
もう温度は温めのお風呂位だろうか、再び少し苦くなってくるが、ここから室温位まで冷ます。
そして飲んだ、確かに苦いが最初の味に戻ったような感じがした。
竹園珈琲のマスターはハッキリ仰った、私がひいて下さいと言うと「珈琲豆は本音で話すと、ひいたら三日で香りが飛びます」と仰った。
「豆のまま密閉容器に入れて冷蔵庫へ入れておけば大丈夫です」そして「ちゃんとした豆は、水道水で淹れても冷めても美味しい」と仰った。
確かにそのとおりだった、因みに我が家にはミル付き珈琲メーカーがあり、それで淹れている。
ドリップしてみても、竹園珈琲のようにはならなかったからである(笑)
いい珈琲豆で淹れた珈琲は、冷めた時に真価が分かる、変な珈琲は冷めると飲めたものではない。
笑う方もいらっしゃるかもしれないですが、マクドナルドと星野珈琲は美味しいと思います。
そして急に竹園珈琲が飲みたくなり、つくばへ、我が家とどれほど違うのか確かめる為に。
先ずはマンデリンハニーから飲んでみたが、あまりの違いに驚いた。
色々話を伺ってみると、竹園さんではネルドリップを使っている、我が家は百均で購入した紙製フィルター。
紙は旨味も一緒に吸い込んでしまうため、全く違うものとなってしまった事が判明、早速、竹園珈琲からネルも購入して来た。
そして実際にマスターが淹れた珈琲は、熱すぎて飲めない珈琲ではなく、全く違うものでした。
これはオーディオと全く同じ、お金と気を使うこと、最後まで手を抜かず丁寧に淹れる事です。
その積み重ねが味や音に表れる、トータルで全くの別物となるのです。