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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
移転したものです。

プリアンプの内部配線をリッツ線に交換

せっかくここまでリッツ線実験をやったのだ、総てリッツにしたい、所有してるオーディオをもっとしゃぶり尽くしたい…そう思うのは自然な流れだろう。

それとも私は、少しやりすぎなのか?多分、この部屋でのリッツ線実験の最終章になると思うが、私の事だ、また何か始めるかも知れないが、これからもお付き合いいただき、楽しんで読んでいただけたら幸いである。

いつも書いてる内容はかなりストイックに見えると言われるのだが、実はそんなに頑張るのが好きではない、逃げたい時もある。

単に音楽とオーディオをこよなく愛しているだけなのだ。

では本題に入る、フォノとAUXの入力からプリのセレクター迄は、0.12ф(㎜)27本、プリのアウトは0.12фを倍にして54本で配線を交換してみた、この本数の根拠は、ケーブルの長さが今までは40㎝だった、今回総て最短距離にして約12㎝と短くなったからと、この本数で大丈夫な筈だ、そう考えたからだ。

長さを無視して、0.6ф単線と表面積を比較すると0.12фを27本は5.4倍となる、しかも今まで実験してきた110㎝のリッツ線ラインケーブルと比較しても短くなるぶんあえて数値は公表はしないが、0.6ф単線一本と比べて、今回、表皮効果の改善効果が期待できる。

ウエスタンスピリッツのプリアンプはCROWNのIC-150Aである、プリの出力インピーダンスは600Ωで、パワーアンプであるCROWNのDC-300Aの入力は47kΩなのである、ハイ出しのロー受け、典型的なプロ用アンプの典型である、GASのテァドラとアンプジラ等も同じである。

今回プリの出力端子迄は、0.12фを54本とした、単純に倍にした訳だ、長さからすると表皮効果の改善効果はかなり上がると思える、本来、もっと数を増やしたいが、いかんせんアンプの内部なので、他の素子への影響も考慮してみた訳だ。

リッツ線は本来、長いと本数が増える、長さが倍になると本数も倍に、でも今回は短い、だからこれでも極太?になるのては?と思った、でも0.12фを27本は0.6ф単線をリッツ線にした径のイメージだ、しかしプリアウト迄のケーブルだけは今回倍にしてみた、ここはあくまで勘である。

二時間位かかったが、これで妥協なく総てはリッツ線になった、気分がスッキリした。

しかし、リッツ線は大変だった、暫く聞いてみないと本当の答えが出ないからだ。

しかもこれからたくさんの人にその結果を試聴してもらわなければならない、それは何故か?私だけが良いと思っていたのでは、自己満足をした単なる馬鹿みたいであるからである。

私はプロフェッショナルだから、たくさんの音にうるさい耳の肥えたお客様が、「良い」と判断した場合に於て、はじめて進歩と決定出来るのである。

オーディオケーブルは聞いてみて、繋げる前より良いか悪いか、ただそれだけである。

今回、そんなに変化はないだろう、頭ではそう思っていた、でも音は全く変わった、まるでプリアンプを変えた位だ、今回は全帯域確かに効果があったが、特に低音に効果があった、更に下(低域)に太くのびたのだ。

今からすると、ウエスタンの0.6ф単線の音は、明らかに力不足だったし、音が汚なかった(音が通らない)のがこれでハッキリした、交換する前はプリのアウト迄も、ウエスタンの0.6ф単線一本だった、やはりエネルギーロスになっていたのかも知れない。

その結果、CDとアナログの差が少なくなった、例の如くまだ半田は融合していない、初期の結果は72時間後である。

丸一日目、昨日迄は音に棘があった、それがなくなっていた、全帯域、音は太くなった、少し団子になった感じの鳴り方はほぐれ、各楽器の分離は良くなったようだが、まだどことなく頼りなく不安定である。

夕方その音は、CD、アナログ共に柔らかく強く変化していた。

更に二日目、千葉の勝浦まで外出していて、夜の21:30にじっくり聞いた、CDの音は全体的に太く強くなっていた、アナログの音は生々しく変化していた、気持ちが悪い位リアル、さていよいよ明日の14:00に半田の融合は終わる、どうなるかとても楽しみだ。

やっと72時間(丸三日)たった、先ずはアナログである、米のConcord盤 Woody Herman Preseots A Concord Jam CJ-142を聞いた、昨日迄少し感じていたもの足りさなはすっかりなくなり、強く太い音になった、楽器は小さく定位し、のびのびとクリアーになっていた、左右の分離に優れ、広がりは今までとは桁違い、奥行きが増えて、音が芯を伴い、総て良く通る、低音は解像度に優れ、低い方へのびる様になった、結果、ボリュームは一つ下がった、昨日聞いた同じレコードとは思えない、この状態は、今回内部配線をリッツ線に交換し、エネルギーロスの低減に成功した事を意味すると思う、もうCROWNのアンプが鳴っているとは到底思えない。

次にCDを聞いた、Manhattan Jazz QuintetのV・S・O・Pである、冒頭からいきなりバスドラがドスッ!と低い音を鳴らした、このバスドラの音はドラマーが軽くキックした音だ、とても良い、はじめてここまで空気感を伴いハッキリ鳴った、とにかく太く強い、アナログよりは楽器の定位は大きいが、これは録音なのかも知れない、とにかく低い所から突き上げるように鳴るバスドラは、鳴らないよりは鳴った方が良いと思う、しかしトータルでCDの鳴り方は、渋く重厚な腰の座った雰囲気で好ましい、これは変な言い方かも知れないが、アナログみたいである。

今回、プリアンプの内部配線を交換して良かったと思う。

アナログは鮮やかで、CDは重厚な音になった。

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