マドンナの宝石
今日もオーディオとは関係のないお話です。
正直…こんなにコンサートに行った様なレコードが、この世に存在したとは。
しかも自分の部屋に。
ある事すら忘れていた…昔聞いて全く良いと思わなかった。多分システムが今の様に上手く鳴っていなかったからだと思う。と言う事はかなり鳴ってないと上手く鳴らないレコード。そうともとれる。
聞いた瞬間あまりの音質に正直引いた。シンバルの音に距離感があり、全くシャラシャラしない。凄い重低音。本物のコンサートにそっくりだ、正に、エクセレント!
1987年DAMPC、今はなき第一家庭電器株式会社の創立30周年の感謝を込めてと、代表のあいさつの言葉が中に書いてあった。マニアを追い越せ!大作戦と書いてある。
大手電器店の、オリジナルレコードである。録音したのは東芝EMIとなっている。私は第一家庭電器DAC F3(旧ラジオ会館、通称ラジカン)で、高級オーディオ販売の仕事をしていた時、カートリッヂ売り場の方にいただいたのである。とても貴重なレコードとなった。幸い一~二回針を落としただけで、聞いてないので、盤面は艶々している。
指揮者は、ヴォルフガング・サヴァリッシュである。それにしても驚いたのは、その音である。クラシックコンサートに行ったとしても、絶対にこんな良いバランスで、音楽を聞ける立派な席に座れる保証はない。
まるで一番の特等席で聞いてるような、極上な音でクラシックを聞ける。
私は以前、何度もブログに書いた、システムがソフトを選んでいると。鳴り方が変われば、聞くソフトも変わる。今回、その典型的な状態ではないだろうか。
やはり飛び抜けた良い音は、まともな世界にしか存在しないのではないか?やっと核心にせまってきた。
とにかくちゃんと鳴らないと、演奏まで駄目になってしまう、本当にそう思う。
過去に良く鳴らなかったソフトを全部聞いてみたくなった。しかし凄いレコードの数だ、何年かかるだろうか…
このレコードは二枚組になっている。あっさり飽きずに総て最後まで聞いてしまった。
DAM PCのマドンナの宝石は、素晴らしい!第一家庭電器さん、素晴らしいレコードを本当にありがとう。大切に扱います。
数は本当に少ないと思う。まだどこかの中古レコード屋さんにあるはず。是非、探して聞いてみて欲しい一枚です。33回転です。