音質改善は大変(5)
みなさんはこのブログをお読みになりこう考えていませんか?もっと具体的に型番やカットする周波数やレベル調整の数値や回路を教えて欲しい。
しかし私は神ではありません、このような経験を何度もしました、信じられないと思うでしょうが事実なのでしかたがありません、私と全く同じスピーカーシステムを揃えた方もいらっしゃいます、しかし部屋も電源も色々ご事情も違います、私がそこから色々手をかけ同じにしたとします、しかし何軒音質改善しても同じにはならないのです。
そしてこう思いました『自分の事を一番理解出来ないのは他ならぬ自分自身なのだ』と、マンションだったり戸建てだったり部屋の広さや形を含め条件がまるで違うのです。
私が自分と同じに色々音質改善をしようと目の前で闘ってる姿を見てるお客様は、『変わった!変わった!』と喜び言ってくれますが、それはやった当の本人、私が一番分かってる事です。
『こうじゃないんだよな、もっとこうなる筈なんだよな』と帰り道いつも思うのです、しかし何年もやってる内にとあるパターンがある事に気が付きます。
それが今回書いてきた音質改善になります、以前はかなり特殊な音質改善も行っていました、今は総てオリジナルに戻し堂々と鳴らしています『プロは特殊な事をしたり特別に優れたものを使ってはいけない、むしろ優れたものはお客様に提供するべきである』と。
『そうかウエスタンスピリッツは特殊な事をしてるからこのような音になるのだ』そう思われかねないからです、プロはお客様以下のシステムからとんでもない音を鳴らせて当たりまえです。
言葉で語るのは難しいですがあえて話すならば、ウエスタンスピリッツは365日私が管理でき、いつでも直ぐになおす事が出来る、その中の何かが決定的に違うのだと思います。
こんな方がいらっしゃいました、使ってるものはウエスタンスピリッツとほぼ同じ、音質改善もブログのとおりほぼ同じ、しかし実際ウエスタンスピリッツに
訪問されご試聴されあまりの違いに『ブログに書いてあったとおりに鳴っています、いやそれ以上です帯域バランスが素晴らしく、全く録音年代やレーベルの差を確かに感じない、我が家でこうは鳴らない凄い、でも実際聴いてみて貴方の書いてる事や音質改善のしかたが何となく分かりましたシンプルですよね、何より雛形である音を聴いて帯域バランスが分かりました』とのことでした。
暫く経って連絡が来ます『当たり前の事を当たり前にやる事の大切さを改めて理解できました、しかし当たり前の事ってとても難しいんですね、追いかけてもなかなかスピリッツのようには鳴らない』と。
その方のシステムを見たことも聴いた事もないのでなんとも言えないですが、話からかなりの音質になってると推測出来ますが、最後の最後のところで何か違うのを言葉の中から感じました。
私がお伝えしたことをそのまま自分のお考えを入れず実行した方が早いと思いますが、人は最後の最後の所でいい加減になり、なかなか達成に至らないのが現実のようです、なのでなかなか進まず経験が必要になるのです。
いつも思います『もう一人私がいないかな』と。
音がまともになるとご自分で作った前の音が記憶に残っているので、少しの間聴いてまともな音に慣れる必要があります、私は一週間かかり色々なソフトを聴いて理解しました。
オーディオは病気と同じなのだと思います、生活習慣病と似ているのです、それでは病院へ通っても直ぐに元へ戻ってしまい改善されません、しかし時に私を含め以前聴いていた音に戻そうとしますが、分かってしまった今どんなに戻そうとしてもその帯域バランスは虚しいだけでした。
どこかをほんの0・5db程絞ったり足したりしただけで総てが崩壊してしまいます、その点マルチシステムは直ぐに元へ戻せて楽だと言えるでしょう。
しかし一旦まともになった貴方の音は何度やってみても、もう元へ戻る事はないでしょう、それは何故か?貴方自身が理解し本能で分かるからです、でも私はその遥か先の事を話しているのです。
世の中のオーディオが少しでも良い音になる事を願います。
そして覚えておいて下さい『健全な身体があってこそ美音は作れる、しかし病んでる時は感性が鈍り何にも出来ない』身をもって知りました、でも焦らないで時に身をまかせよう。
気を付けて下さい、ネットの情報は売るが為の嘘ばかり、大切なのは自分の経験とセンスだけです。