サナトリウム5
もう五話目になるのですね。
親の忠告もろくに聞かず本当に好き勝手に生きて来ました、身体も酷使してきたのでしょう、私は小さな頃から元々あまり丈夫な子ではなかったようです、そして根性なしです。
その持って生まれた身体の歪みや弱いところが今回の薬の副作用で一気に出たという感じです、私は喉の痛みで二回入院しております、今はその時の感じと似ている気がします。
入院していると何故だか昼間に寝てしまうため夜全く眠れないのです、病院には談話スペースやあってはいけないはずの隠れ喫煙所みたいなところが必ずあるのです。
昼間はいつでも(検査の予約時間以外)行けるのですが夜中は管理が出来ないからか喫煙所は行けなくなるのですが、そこは蛇の道は蛇、やはり長く入院されていらっしゃる詳しい方がいらして聞くとこっそりと教えてくれます。
しかし夜中に眠れず何度も徘徊してそれらの場所へ行くとさっき解散したばかりなのに、毎回集まってくるメンバーは間違いなくいっしょなのです、お互い顔を見合わせ根性のない自分達を笑いました、当然何で入院したのかとか今の病状や身の上話になり仲良くなります、色々な分野の仕事の方がいらっしゃるので知識も増えて楽しいものです。
それがとても楽しかったので思いだしていたのですが、今は自宅なので家内は仕事に行ってしまうし一人きりになり、煙草も自由に吸えます、総てが自由ですが痛みがあるのでそうはいきません。
はじめは良かったのですが、夜の中との交流が一切ないため取り残されたようで、だんだん人恋しくなってなってきました、このまま家の中に一人寝転がっていても筋肉が弱っていくだけに感じます、しかし痛みはそんなやる気さえ奪ってしまいます。
痛みが治っていくのをただ待ってるだけでなく、多少痛くても色々な方と話したり外の風にあたり空気を吸ったりしたくなってきました。
1週間前にこの様な感情は痛すぎてなかったです、自分がサナトリウムに飽きたのか、痛みが減り自然と動きたくなって来たのかもしれません。
でも動きたくなるのは良い傾向ですが、正直まだかなり痛いです。
色々調べると今の薬の服用をやめたら痛みは2週間位でなくなると書いてありましたが、私の場合もう少し時間がかかると思います。
私の場合薬の副作用が原因の痛みですのでリハビリは出来ず、待ちの状態なのです、しかし前向きに考えると痛みが出ると言う事は身体が自分の力で治ろうとするからなのだそうです。
みなさん、このブログを読んで下さりありがとうございます、そして家内へ、私の回復を信じて待っていてくれている、ありがとう、私は必ず復活します。
そしてこのサナトリウムのような生活は後に笑い話になり、色々人生を振り返るよき時間になっております。
頑張らずに頑張ります。
ここまで書いていたら、母が入院してる熊谷の病院から連絡が入りました、ここから先は正に待ったなしです。